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【大学選手権21/22】明治大学vs早稲田大学を徹底分析する~前半編~

こんにちは。

今日も楽しくラグビーの話をしていきましょう!

今日は大学選手権準々決勝、明治大学vs早稲田大学の前半戦を徹底分析していきたいと思います!

前回の早明戦から3週間。お互いどのように修正してこの試合に臨んだのでしょうか。

前回の対戦の振り返りはこちら。

観戦直後の感想はこちら。

今回の記事では細かいところまで深堀りしてお届けします。

ぜひ最後までお楽しみください。

1.先発メンバー分析

まずはメンバー構成から。

早稲田は今シーズン1番でプレーしていた小林選手を昨年までの3番で起用。

また、前回の対戦ではメンバー外の小沼選手を1番で起用。前戦で押されたスクラムの修正を図るため、スクラムの強い選手を先発させたのでしょうか。

また、キャプテン長田選手が復帰。
前回12番の岡さき選手が13番、13番の松下選手が14番と一つずつスライドします。
スピードのある槇選手が控えに。後半のインパクトプレーヤーとしての起用が狙いと思われます。

対して明治のスタメンは15人全く同じとなりました。

お互い負ければ最終戦。特に最終学年4年生は最後の大学ラグビーの試合となってしまいます。
どのような試合展開となったのでしょうか。

2.明治の攻撃

明治は1年生、6番木戸選手を大外に配置。

早稲田のDFは素早く前に出るため外側にスペースができるため、このスペースにボールを運び、待ち構える木戸選手にボールを集めます。

前半早々、キックオフのボールを確保して明治のチャンス。

この采配が当たり、先制トライ。この後もたびたび前進を見せます。

タッチライン際に速くて強い選手を配置するのが最近主流の戦法ですが、この重要なポジションに1年生を配置。木戸選手もその期待に応える大活躍でした。

また、9シェイプや10シェイプからの攻撃でショートパスを前回よりも増やし、防御の的を外しにかかります。

また、タックルされてもレッグドライブして前進する意識が全員に共有されていたように感じます。
簡単に倒されず、ボールを確保して素早く継続することに成功していました。

3.早稲田の攻撃

一方早稲田も前回とポジショニングをやや修正。

前回は大外に配置されていた4番村田選手を内側に、3番小林選手大外に配置します。

村田選手は前回の対戦であまりボールに触れませんでしたが、今回は9シェイプの先頭を担当。昨年何度も見せた力強い前進を見せました。

3番小林選手はプロップでありながら走力とハンドリングスキルに優れ、35分に見事なトライ。

早稲田は前回同様ラックをつくりながらポジショニングを柔軟に切り替え、走りこむFWのバックドアを使って10番伊藤選手、15番河瀬選手らのスピードある選手を走らせます。

ボール保持ができれば高い確率で相手ペナルティを誘っていましたので、好位置でのセットピースを獲得したいところでした。

4.キック戦術

風上の早稲田はセオリー通り、相手陣に積極的にボールを蹴りこんでいきます。

試験的ルールにより蹴ったボールが相手側インゴールに入り、相手選手がグラウンディングした場合、これまでは22mラインでのドロップアウトであったのが、ゴールラインドロップアウトになります。

ドロップアウトに位置がかなり下がったことで、蹴られた側は少し前進してタッチキックを狙うプレーが主流となっています。

これにより早稲田は好位置でのラインアウトを獲得。

ラインアウトから展開し、前述の小林のトライにつながります。


5.まとめ

お互い前回の対戦から修正した采配が当たり、拮抗した展開でしたが、風上の利を生かし、前半は15-8で早稲田リード。

しかし後半明治が風上であることを考えると、7点リードでは心もとなく、むしろ明治の方が点数的には有利ではないかと考えられます。

また、前半はお互いミスが少なくスクラムがほとんどありませんでした。

明治ボールスクラムが増えると早稲田のペナルティが増えそうな予感を抱きながら後半。


この予感が的中することになります。

次回、「後半編」へ続きます!

最後まで読んでいただいてありがとうございます^^

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