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【ラグビー大学選手権21/22】明治大学vs天理大学を観戦した感想

大学選手権 明治大学vs天理大学の試合を観戦しました。

昨年優勝の天理と優勝候補の一角明治の対戦ということで戦前から注目していたこのカードですが、天理は中心選手が多く卒業。
関西リーグで苦戦し3位となり、連覇が5でストップ。苦しいシーズンとなりました。

一方の明治は関東大学対抗戦はこちらも3位ですが、1位帝京2位早稲田と互角の戦いを繰り広げており、優勝を狙える戦力であると思われます。

明治が優勢に試合を進めるのではないか、と個人的に予想しましていました。

試合のポイントとなったのはスクラム。
明治は序盤からスクラムでプレッシャーをかけます。
スクラムにはかなり差があったように見えました。
最終的に天理のスクラム成功率は1/6。スクラムを起点に攻撃することができません。
また、明治ボールスクラムでは天理がペナルティを連発。
56分にペナルティトライ、66分にシンビン(10分間の一時退場)となってしまいます。

これほどスクラムに差があると大差の試合になってしまうことが多いです。
実際56分の段階でスコアは24-3で明治の大量リードでした。

しかし天理は持ち前の展開ラグビーで連続トライをあげ、食い下がります。

粘った天理でしたが71分、天理ボールスクラムでボールを出せず、ペナルティ。PG決まって10点差でほぼ勝負ありとなりました。

敗れた天理ですが、スクラムでかなり劣勢となりましたが、粘り強いDFと多彩な攻撃で最後まで楽しませていただきました。
特にBKの先発メンバーは1~3年生が多く、来年も楽しみです。

明治は準々決勝で早稲田大学との再戦。
スクラムで圧倒しながら敗れた早明戦から修正し、リベンジとなるでしょうか?

最後に個人的に気になった場面を。

66分のスクラムで、天理の18番(右プロップ)の選手がシンビンとなりました。
明治はスクラムを選択。天理の残ったメンバーではスクラムを組めませんので、3番の選手が誰かと交代し、スクラムを組まないといけません。

しかし天理3番の選手がどこか痛めていたのでしょうか、「代わりがいないのでアンコンテストスクラムになる」というようなレフリーの声が聞こえます。

競技規則によると

フロントローが、負傷、一時的退出、または、退場によって競技区域を離れた場合、レフリーはその際にチームに対して、コンテストスクラムを続けられるかどうか確認する。もしコンテストスクラムはできないと申告されたら、レフリーはアンコンテストスクラムを命じる。

Rugby Union 競技規則

とあります。

今回の試合では結局3番の選手が交代したので、コンテストスクラムで再開となりましたが、例えばチームが「どうしても出られません」といえばアンコンテストで再開ということになったのでしょうか?
それとも左プロップの選手が右をやる、などの対応が必要なのでしょうか?

スクラムで劣勢な側のチームにとっては「代わりはいません!」と主張し、アンコンテストスクラムになる方がメリットがありそうですよね…
実際に、71分の天理ボールスクラムも、アンコンテストスクラムであれば天理の反則はなく、勝負はまだ分からなかったかもしれません。

※書きながら思い出しましたが、2019年W杯の南アフリカvsイタリアでイタリアフロントローに負傷者が相次いでアンコンテストスクラムになったケースがありましたね。

まあ、プレーできる選手がいるのに出られません、というチームはないと思いますが、気になったので^^

来週はいよいよベスト8。シード校が登場します。
正月の切符を勝ち取るのはどこになるのか?注目したいと思います。

それではまた次回^^


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