見出し画像

高校生の親が多い日。

障がい児者の保護者の居場所「うさぎカフェ」。今日は高校生の親が多い日でした。日ごろは未就学児や小学生の親が多い印象ですが、こんな日もありますね。

ランチはミラノ風ドリア…?

高校生の親の悩みって「夜更かししている」「朝起きない」「学校に遅刻する」「注意するとうぜえ、ババア」と言う。そんな感じ。
でも小さい子の親と違うのは、ある程度みなさん、腹をくくっておられるところです。「もう、成績なんていい」「学校行ってるだけマシ」「母親があんまり口出しし過ぎてもね」

そしてお話するうちに「でも勉強は嫌いじゃないみたい」「部活がしたくて学校行ってる」「人と積極的には話さないけど、でも人と一緒にいるのは苦でもなさそう」「ちゃんとする時はするんです」
子どものいいところもお話してくれるようになります。

今日は「ランチ以外もあるんですね!」と初めて気が付いたお客さまは、自家製ケチャップと自家製マヨネーズのトーストをご注文。感動されてました(笑)

文句を吐き出したら、今度は弁護

愛ですね(笑)

「きっといつか親の愛情が伝わるよ。一周回ったらね(笑)」
そんな風にちょっと茶化しつつも「でも、そうやって必死に面倒見て、本当によくやってると思うよ?」「高校生男子はまだ子ども。なんだかんだ言ってもお母さんに心の底では頼ってるんだよね」「10代に、親をちゃんと信頼できるって素晴らしいこと」「がんばって育ててきたからこそだよ」

子育て中のお母さんが人に褒められることは滅多にありません。がんばっていても、どこかそれを当たり前のこととして扱われるからです。褒められる時があるとしたら、子どもの進路が社会的評価の高いところに決まった時くらい…「お母さん頑張って息子をいい大学に入れた」とか。

日々心を砕きながら育てるだけでも大変なこと。だから私たちはなるべくお客さんに褒める言葉、労う言葉のシャワーを浴びせたいのです。

たくさんお話ししてくださった高校生ママは、「いっぱい吐き出したらスッキリした!」と明るい笑顔で帰って行かれました。今日はのんびりと時間が過ぎていきました。

日替わりスイーツはミニパフェ

最後ぎりぎりに来て下さったのは初めてのお客さまでした。お子さんはまだ、幼児。初めてのお客様をお迎えするときはいつも少しドキドキします。少なくとも嫌われないように対応しないとと思うからです。嫌われたら2度ときていただけませんから。

そのお客様は、お子さんがちゃんと育っていってること、伸びていることも、去年できなかったことができるようになっていることも、理解されていました。でもやっぱり障がいがあると診断された我が子の将来が、見えなさ過ぎて、不安で…。近くに同じ状況の人もいず、共感も得にくい。気を遣ってかけてくれる慰めの言葉も、空虚に響く。
だから、うちのカフェに来てくださったのかなと思いました。仲間と、共感を求めて。

「来てくれて、ありがとう」

「良かったら私たちとつながっていってね」「興味のあるイベントがあったら参加してみてね」初めて来られた方にはいつもこんな風に声をかけます。もちろん、今日も。応援したいという気持ちを最大限に込めたファースト・コンタクトです。

また一人、新しい方に出会えたことに感謝します。訪れた方に、ここにはあなたの味方がおり、安心できる場であるということを、お伝えしたいと思っています。私たちは来られた方のことを「お母さん」とは呼びません。なるべくお名前で、呼ぶことにしています。子どもの母親なのは事実ですが、あくまでひとりの人間として、女性として、向き合っているつもりですから。

うさぎカフェでは毎回毎回、いろんな人との出会いがあります。いろんな方の人生の一場面をちょっとだけ味見させていただいているだけの存在ですが、でも、ここを訪れたことでちょっとでも元気になって帰ってもらえたなら嬉しいと、いつも思うのです。

うさぎカフェの運営を応援してください


障がい児保護者支援の必要性はなかなか理解されず、分野的にはマイナーで、助成金も得られにくい活動です。毎月の家賃なども、皆さまの寄付で支えられています。ホームページから「寄付で応援」ボタンを押し、都度でも月次でも、応援していただけるとありがたいです。ホームページはコチラ↓
https://parent-support-step.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?