清原文代
生成AIと外国語教育、特に中国語教育に関して、私がnoteに書いた記事をまとめたものです。生成AIは文字通り「日進月歩」のため、以前の記事の中には現在の状況とは合わないものがあります。それを踏まえた上でご覧くださいますようお願いします。
生成AIと対話するためにChatGPTの開発元であるOpenAIによる公式資料 Prompt engineering Prompt examples Teaching with AI Educator FAQ A Student’s Guide to Writing with ChatGPT Claudeの開発元であるAnthropicによるprompt engineeringに関する公式資料 Prompt engineering overview ページ左上
ChatGPTに新しいcanvasという機能が試用版として追加されました。現時点では有料ユーザーにのみ開放されています。 ChatGPT canvasの使用方法について、日本語で書かれた記事には以下のようなものがあります。 ChatGPT canvasには文章のレベルを調整する機能があります。大学院生レベル・大学生レベル・高校生レベル・中学生レベル・幼稚園児レベルがあります。 ChatGPTにテーマを与えて文章を作らせて、試してみました。 まずChatGPTのモデルをCh
最近、仕事の合間にChatGPT(有料版)と中国語の文章を書く練習として、一緒に少しずつ中国語で小説らしきものを書いてます。私が3行ほど書くと、ChatGPTがそれを10倍くらいに膨らませてくれます。こういう描写があるのかと中国語の勉強になります。 以下に例を挙げます。これは今書いている小説らしきものの途中のある一節です。 この一節の前のストーリーは以下の通りです。 主人公は自宅で夜に就寝中に奇怪な現象が起こることに悩んでいます。自分で原因を探ろうといろいろ試してみますが、謎
先日科研費で氷野善寛先生(目白大学)を招いて開催したオンラインセミナーのスライドを、ResearchMapの資料公開コーナーに載せました。 スライドのPDFには私が使用したスライド+氷野先生の資料のURL+質疑応答を除いた当日の講演の動画URLが含まれています。 科研基盤C(24K04134)「中国語教育においてICTを活用するための教員用資料及び教案の開発」の助成を受けて開催したオンラインセミナー「中国語教員のための生成AI(ChatGPT+Claude)【入門編】」の資
ChatGPTに台詞を書かせ、Clipchampに合成音声で読み上げさせる ChatGPT(GPT4o)にある中国語の成語をテーマに、職場での会話という指定で会話文と、選択式の聞きとり問題を出力させました。また、ChatGPTで会話に合わせて1枚の絵を出力させました。 次にClipchampという動画編集サービスで合成音声で台詞を読み上げさせて、動画として出力しました。 まず作例を見て下さい。ChatGPT+Clipchampで作成した動画に説明も入れてブログの記事にしてあ
中学生の頃、俳句を作っていた。当時の国語の先生が俳人で、確か名前は三浦先生だったと思う。鶴のように痩せていて、黒縁の眼鏡をかけた、年配の男性だった。その国語の先生に誘われて、その先生の主催する俳句の同人誌に投稿していた。中学を卒業すると、もう作らなくなった。 ある日、夜遅く帰宅途中、公衆電話ボックスが夜の闇の中にぼぉっと灯が灯ってていた。ふとドアを開けて中を覗き込むと、青蔦が電話ボックスの中にまで伸びて来て、受話器に絡みついていた。今はみな携帯電話を持っているので、公衆電話
Claude 3.5 sonnetにキーワードに基づく中国語例文表を作ってもらいました。私はキーワードを入れただけで、後は全てClaudeが生成しました。 キーワードは“就业”。 Claude 3.5 sonnetにキーワードに基づく中国語例文表をレベル別に2つずつ作ってもらいました。私はキーワードを入れただけで、後は全てClaudeが生成しました。 キーワードは「自己紹介での性格描写」。 初級レベル 中級レベル 上記の中国語例文表をClaude 3.5 sonnetで
Twitter(現X)で話題になった『日中韓共通語彙集』、先週アクセスしようとしたら見つかりません。URLが変わったようです。 『日中韓共通語彙集』は日中韓三国協力事務局(Trilateral Cooperation Secretariat, TCS)が作成して公開しているものです。 『日中韓共通語彙集』には日本語版、中国語版、韓国語版があります。 日本語版 中国語版 韓国語版 『日中韓共通語彙集』は、「时间、時間、시간」など、伝統的な漢字の字体にすると同じ表記になる単語
中国語の名前、正確に言うと漢族の名前は姓と名から構成されます。 姓は日本でもよく知っている“王”や“李”や“张”(日本語の漢字で書くと「張」)といった漢字1文字の姓が非常に多いですが、“复姓”といって漢字2文字の姓もあります。例えば、“司马”(日本語の漢字で書くと「司馬」)、“欧阳”(日本語の漢字で書くと「欧陽」)などがあります。 名(下の名前)は1文字のものもあれば、2文字のものもあります。 例えば1文字の姓と1文字の名であれば、フルネームは漢字2文字ということになります
清原文代「中国語オンライン授業のためのリソース」 愛知大学のリポジトリで公開されました。以下のブログにはリポジトリへのリンクが書いてあります。また、公開後にサービス停止になったものがありますので、代替のサービスを紹介しています。 「中国語オンライン授業のためのリソース」 清原文代「外国語教育におけるChatGPTの活用事例」 大阪公立大学のリポジトリで公開されました。以下のブログにはリポジトリへのリンクが書いてあります。また、公開後にURLが変更になったサービスがありますの
“一”は一番目という意味の時は、第1声yīで読みます。 (例)第一课 dì yī kè (第1課、レッスン1) (例)第一名 dì yī míng (第1位) (例)一月一号 yī yuè yī hào (1月1日) ※1年のうち1番目の月、1ヶ月のうち1番目の日 それ以外はすぐ後ろに来る音節の声調によって、第4声yìまたは第2声yíで発音します。 一yì+第1声 ˉ 一yì+第2声 ˊ 一yì+第3声 ˇ 一yí+第4声 ˋ 入門初級の教科書では、“一”は声調変化をした
第3声の声調符号は下がって上がる形に書いてありますが、第3声の本質は低く押さえることです。 教科書の付属音声でよくあるような、第3声だけを単独で非常にゆっくり発音すると、声調符号の通り下がって上がりますが、実際の会話ではあのような発音は聞かれません。 第3声で文が終わる場合は、喉の緊張が緩んだ後、少しだけ上がる「尻尾」が付きますが、この「尻尾」は意識してやる必要はありません。 第3声はとにかく低く!が基本です。 但し、例外があります。第3声が連続する時、第3声+第3声→第2声
中国語の入門初級クラスで学ぶ声調変化のうち、以下の2つを同時に練習するための例文です。なるべくよく使う単語を使用し、ありそうな文で作っています。 第3声+第3声→第2声+第3声 但し、拼音表記は第3声+第3声のまま。 不bùは後ろに第4声が来ると、búに変化する。 不bù+第1声 不bù+第2声 不bù+第3声 不bú+第4声 (1) 你吃吗?Nǐ chī ma ? (食べますか) 我不吃。Wǒ bù chī . (食べません) (2) 你来吗?Nǐ lái ma ?
日本漢字で書けば“両岸”、簡体字で書けば“两岸”、繁体字で書けば“兩岸”、すなわち中国大陸と台湾の中国語語彙(正確に言えばそれぞれの共通語の語彙)の差異を調べたい時には、Web辞書『中華語文大辭典』があります。 繁体字で書かれた中中辞典なので、検索語は中国語繁体字で入力します。 台湾独自の意味項目には臺マーク、大陸独自の意味項目には陸マークが付いています。 『中華語文大辭典』が入っているサイト中華語文知識庫には「兩岸差異用詞」というコーナーもあり、“両岸”で異なる語彙を分
確か以前、紅粉芳惠先生(大阪産業大学)が中国語の語彙学習のための3×3の表を使った語彙集を、確かFlashで作って公開されていたように記憶しています。 中国語簡体字・拼音・日本語訳が一つのセルに入っていて、3×3の表になっていて、各セルには中国語音声も貼ってあったと思います。確かこんな感じのものでした。 ふと思いついて、ChatGPTの有料版(GPT-4)でHTMLコードを書いてもらうことにしました。音声はないですが、キーワードを1つ指定すれば、ChatGPT(GPT-4)
生成AIと言えばChatGPTですが、最近バージョンアップしたClaudeも中国語を扱えます。 無料版と有料版では使えるモデルが異なるのですが、まず無料版で使えるClaude 3 Sonnetで試してみました。 与えたプロンプトは以下の通りです。 結果は以下の通りです。出力の一部を画像で示します。 少し使ってみた感じでは、Claude 3無料版(Claude 3 Sonnet)は、ChatGPT無料版(GPT-3.5)と少なくとも同等以上、場合によってはClaude 3