GPT-4で3×3の中国語語彙表を作る

確か以前、紅粉芳惠先生(大阪産業大学)が中国語の語彙学習のための3×3の表を使った語彙集を、確かFlashで作って公開されていたように記憶しています。
中国語簡体字・拼音・日本語訳が一つのセルに入っていて、3×3の表になっていて、各セルには中国語音声も貼ってあったと思います。確かこんな感じのものでした。

記憶の中の紅粉芳惠先生の教材

ふと思いついて、ChatGPTの有料版(GPT-4)でHTMLコードを書いてもらうことにしました。音声はないですが、キーワードを1つ指定すれば、ChatGPT(GPT-4)が残りの8つのセルに入れるフレーズを自動的に作って表にしてくれるようなものができました。
なお、このプロンプトはChatGPT有料版(GPT-4)で使ってください。ChatGPT無料版(GPT-3.5)ではうまく動かないのでご注意ください。

【あなたの役割】あなたはWebデザイナーです。
以下の手順に基づいて、HTMLコードを出力してください。

#1 キーワードの選定
私に中国語のキーワードを尋ねてください。

#2 フレーズの選定
#1のキーワードに関連する日常生活でよく使用される8つの中国語のフレーズを選んでください。フレーズはCEFR A2レベル以下、またはHSK4級以下の単語から構成し、4文字以下にしてください。

#3 フレーズの拼音と日本語訳の追加
選んだ各フレーズに対して、拼音と日本語訳を付けてください。日本語訳は括弧で囲んでください。

#4 HTML表の作成
3×3のHTML表を作成してください。

#5 キーワードの配置
HTML表の中央のセルに#1のキーワードを配置してください。

#6 フレーズの配置
残りの8つのセルに選んだフレーズを1つずつ配置してください。中国語の部分は<span lang="zh"></span>で囲みます。

#7 拼音と日本語訳の表への組み込み
各セルには、中国語のフレーズ、その拼音、そして日本語訳を含めてください。

#8 このHTMLコードをテキストファイルに保存して、拡張子をhtmlにして、ダウンロードできるようにしてください。

プロンプトの中の「CEFR A2レベル以下、またはHSK4級以下」という部分は、厳密に語彙レベルを指定できるわけではありません。ざっくりと初級レベルの語彙くらいの精度だと思います。この部分の指定を自分で変えれば、もっと難しい語彙を使わせることも、もっと易しい語彙を使わせることもできます。
また、プロンプトの中の「4文字以下」というところも、自分で変えればもっと長いフレーズを作らせることもできます。
できたものを画像で示します。

キーワードに“喝”を指定した表

中国語の部分には言語指定タグを入れるようにしているので、“喝”が正しい中国語簡体字の字形で表示されています。なお、このブログでは言語タグが打てないので、“喝”は日本語の漢字の字体になっています。

オタクな中国語教員。日本語母語話者向けの中国語初級教材をPDFとEPUBで作っています。