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7/3 古都ルアンパバーンを散策する 【ルアンパバーン】

本日は、世界遺産にも登録されているルアンパバーン(Luang  Prabang)の街を歩き回る。

まずは、昨日の朝に借りたスクーターを返却。
東南アジアのレンタルバイクはだいたいどこも似たような感じだと思うが、貸し出しは24時間制なので翌日の朝に返却すれば問題ない。

朝から雨模様で、雨宿りも兼ねて木陰のベンチでフランスパンのサンドイッチを食べる。

具沢山で美味しい。これで20,000キープ(約150円)

朝食を食べ終えたタイミングでちょうど雨が止み、モーニングマーケットへ足を運んでみる。
雨が降っていたから閑散としているかと思ったが、庶民で意外と賑わっている。

完全に観光客向けのナイトマーケットより、こっちの方が個人的には面白い。
雰囲気は他の東南アジアのローカルマーケットと似たり寄ったりだが、細かくみるとそれぞれの地域の特徴が表れていて、あれこれと台所事情を想像することができる。

次は国立博物館へ。
国立博物館は、1904~1909年に建てられた王宮が再利用されている。
フランスとラオスの伝統的な建築様式を折衷してデザインされた立派な建物だ。
建物内は撮影禁止だったので写真はないが、内部は開放的で涼しげな構造でありながらも気品が漂っていた。
各国からの贈答品も展示されていて面白かった。

旧王宮
王様の像。1976年にソ連より寄贈。
街の名前の由来にもなった「パバーン仏」が収められている

美しく大きな絵が掲げられた応接間があったのだが、博物館の中でこの絵の修復作業が行われている様子を見ることができて、個人的にはこれが最も興味深かった。
フランス人の若い男女が机の上に下ろした絵にかがみ込んで、ピンセットのような細い棒で絵の隅をカリカリやったり、糊付けのようなことを慎重にやったりしている。大して危険そうな作業には見えないのに、保護メガネをつけている人もいる。
美術に関しては門外漢なので、それらの作業が何を意味するのかはさっぱり見当もつかないが、かなり地味な作業で、それでいていつまででも見ていられた。

この修復プロジェクトは何回かに分けて行われているらしく、今回のフェーズは6,7月、次は2024年になると案内板に書かれており、このような作業を見ることができてタイミングが良かった。

博物館の後は、全体が世界遺産に登録されている旧市街の街並みを散策。

コロニアル様式とでも言うのか、アジア風とフランス風がうまく融合していて趣深い。その中に立派な仏教寺院が点在していて、ルアンパバーンの独特な景観を形作っている。

市街地にはおしゃれなカフェやレストランが多いが、パリピが集うビーチリゾートとは違って古都らしい落ち着きがある。

メインストリートをまっすぐ歩いて行って、市街地の端に位置するワット・シエントーン ( Wat Xieng Thong )へ。
16世紀に建立されたこの寺院は、ラオスのすべての寺院の中でも最も美しいと称えられている。

本堂の壁面はガラスのモザイクが施され、まるで建物全体が宝石箱のようである。

本堂

ルアンパバーンの旧市街はそれほど大きいものではなく、午前中のうちには散策が終わる。
メコン川沿いのカフェで休憩。

観光案内所でもらったリーフレットを見ながら、次に行く場所を考える。
メコン川の対岸にあるチョンペット地区(Chomphet)と呼ばれるエリアにも、歴史ある寺院がいくつかあるとのことで、フェリーに乗って行ってみることにする。

わずか10分ほどの航海だが、メコン川や向こうの山々の雄大な景色を楽しむことができる。

チョンペット地区はとてものどかな村だ。
世界的な観光地が目と鼻の先にあるとは思えない。

寺院巡りがしやすいように道はかなり綺麗に整備されている。

高台にあるワット・チョンペット(Wat Chomphet)からは、ルアンパバーンの市街地が一望できる。
実際のところは豊かな街路樹と並んだ屋根しか見えないが、優雅な気持ちで見渡すことができる。

1時間半ほど歩き回って、再びフェリーに乗ってルアンパバーンに戻る。

ドナドナ

まだ時間に余裕はあるが、さすがに歩き疲れたのでゲストハウスまで戻ることにする。

フランス統治時代に架けられた鉄橋
歩道部分は細い板敷でスリルがある

午後6時頃、Googleマップで目星をつけていたレストランへ。

木彫の工房

メコン川沿いにあるレストランは、ゲストハウスから歩いて10分ほど。

Lang Ban Garden

想像以上に良い雰囲気。
山の向こうに沈んでゆく夕日やボートを眺めながら料理を待つ。

せっかくいい雰囲気なので、いつもの炒飯やヌードルスープではなく「ラオス風シチュー」なるものを注文。

おしゃれ

初めて食べたが、とても美味しい。
何となくタイカレーのようなものを想像していたが、全く違う。
どちらかというと薬膳スープに近いのか、とても優しい味をしている。
スープはほんのりとろみがあり、キクラゲや葉物野菜が盛りだくさん。
豚肉も柔らかく煮込まれていて、かなりの満足感だ。
これでたったの500円。

外国人観光客がほとんど宿泊しないエリアにあるからか、夕食にしては早い時間だったからか、全く客が入っていなかった。
周りには伝統工芸品の工房が多いので、ランチは賑わうのかもしれない。
とても静かなエリアにあって、雰囲気の割に値段も安いので穴場レストランだと思う。

ルアンパバーン最後の夜

日本人がノービザで滞在できる15日間がそろそろ迫っている。
明日から、寄り道しながらタイとの国境に位置する街フアイサーイに向かう。

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