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みなとみらい - 2017年8月12日

2017年8月12日。この日から僕はダイエットを開始した。その日になぜか僕はみなとみらいに足を運んで写真を撮っていた。もうすぐ8ヶ月かあ。

昨日、髪を切った。新しい服を買った。

太っていた頃はファッション関連のアクティビティ全般に対するモチベーションがどん底まで低下していた。長く会っていない友人に会うのも億劫だった。「太ったねえ」と面と向かって言われても「いや~目の錯覚じゃない?」と軽く返せる程度の大らかさは持っているけれど、そう言われて気分がよろしいわけもない。身体が重くなると心も重くなるということか。

もともと僕はオシャレには無頓着な方だけど、太っている自分の見苦しさをも容認できるほどに無頓着だったかというとそこまでではなかった。

デブ男のファッション傾向は大きく分けて「体型を隠すか隠さないか」という二通りのアプローチに分類されると思う。己がデブであることを受け入れられなかった僕は前者の「隠す」アプローチだった。そうなると必然、服はオーバーサイズとなる。オーバーサイズにしたところで身体のラインが多少誤魔化されるだけでデブであること自体は隠せない。要するに「サイズ間違えた服を着てるデブ」という果てしなく無様な姿になる。そしてそうなることが分かっているから、どんな服選びも楽しくない。太っているとすぐ汗をかくから試着も苦痛だ。汗だくで下だけ脱いでる太り果てた己の姿は余りにも醜悪で見るに堪えない。そんなわけで太ってた頃は必要最低限の服しか買わなかった。

余り着たことのないシルエット・襟・柄のシャツを羽織って鏡の前に立ってみると、「お?なかなかイケるんじゃないか?」などと思う。ユニクロで買った二束三文のシャツだけど、もっと冒険して新しい自分のスタイルを模索するのも悪くないのかもしれないな。せっかく痩せたんだし。

<今日のBGM>

はじめて Elmore James のブルースを聴いたときはぶったまげた。Elmore はギターよりも歌がぶっとんでる。そんなにデカい声出す必要ある?というくらいラウドなボーカルだ。ちなみにトータス松本がカバーしている Elmore James の「Talk To Me Baby」は、そんな Elmore のド迫力シャウトへのリスペクトに溢れていて最高だ。

春だし「太陽が輝いている」なんてピッタリじゃないかな、と思って選んだのだけど、よくよく考えてみれば歌詞の方はだいぶ湿っぽかった。

The sun is shining, although it's raining in my heart.
(俺の心は雨降りだけど、太陽は輝いている)

ちっとも春じゃなかった。まあ、春を感じさせるブルースなんてそもそも存在しないか。


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