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淡路島ゆるやかサイクリング〜特に用事はないけれど〜
天気がよくて、時間がある。
ただそれだけの理由で、船と自転車で淡路島に行くことにした。
自転車で淡路島というと、ロードバイクに乗ったサイクリストがアワイチ(淡路島一周)などをするために向かうイメージが主力かもしれないが、残念ながら私にはそんな体力も良い自転車もない。
したがって、ネットで買った安い電動チャリンコで、体力弱者の私が島の北部のエリアを行けるとこまで行く(無理はしない)というショボくてゆるいサイクリングになる。
観光資源や美味しいものが豊富な淡路島の楽しみ方としてはあまりにも貧乏くさくショボいので、何の参考にもならないと思う。
淡路島に行かれる場合は、できれば観光ガイド片手に車で向かい、素晴らしい淡路島の魅力を堪能してほしいとすら思う。
だけど、淡路島には、たとえ大したことをしなくても、ただそこにいるだけでショボい人間の心を満たしてくれる何かがあるのもまた事実。
「こんなショボい楽しみ方もあるんだな〜」と思っていただければ幸いである。
片道13分の船旅、ジェノバラインで明石から出発
お昼前に、本州(明石)〜淡路島(岩屋港)を結ぶ高速船・ジェノバラインに自転車を積み込んでスタート。
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ド派手な船体が明石海峡を突っ切ってゆく。
乗船料は大人1人550円+自転車260円。
やっぱり少し値上げしたな〜と思いつつ、岩屋でレンタサイクルを借りるより断然安い。
自転車を買ってよかった。
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「裏側」ってなんか恥ずかしい。
明石から淡路島は約13分ほどで到着。
船旅を味わう間も無く、あっというまに着いてしまう。
東海岸をサイクリング
今回は淡路島の東側を、海岸沿いに走ってゆくことにする。
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安物のため、アシストしてる?してない?と確認したくなる弱々しいアシストっぷりではあるが、アシストなしより断然楽々。
東海岸は比較的平坦な道が多いので、自転車で走りやすい。
だが、前回は電動アシスト無しのレンタサイクルで走りまくった結果、足がパツンパツンに張って夜に泣くほど痛くなった経験から、今回は乗り慣れた電チャリで。
(電動なしで行けますよ〜と言ったレンタサイクル屋のおばちゃんを心底呪った)
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前は突き抜ける青空で爽快爽快
目的もなくひたすら道なりにずんずん進む。
そのへんの海辺でお昼ごはん
淡路島のお店は臨時休業がち(そのようなマイペースっぷりが好き)なので、前回は昼飯難民になってしまった。
その経験から、今回はパンとコーヒーを持参し、そこらへんの海辺で座って食べる。
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久留麻〜東浦〜仮屋
淡路島の北部のこのあたりのエリアは、車で訪れる時には素通りしてしまうエリアであるので、自転車で走ると、また違った景色が見える。
淡路島の日常を切り取ったようなサイクリングか楽しめるのだ。
淡路に来ると立ち寄りたくなる東浦の春藤珈琲とブーランジェリー・フルールは定休日。
日曜日はしっかり休んで素晴らしい。
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近本選手の大阪ガス時代からのサインが飾ってある。
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道の駅なども良いけど、地元民が足繁く通う産直場は間違いがない。極早生みかんゲット。
淡路島は「国うみの島」とも言われているように、街中に何気なく物凄い歴史のある神社があってびっくりする。
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このシンプルさが歴史を物語る。
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地元のお母さんたちが作った感。
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そして折り返し
東浦の道の駅などに寄り道しつつ、港へ折り返す。
コーナンで買ったみかんを食べながら、岩屋の海水浴場の階段に座って1時間少々読書を楽しむ。
現在NHK夜ドラで放映中の津村記久子さん「つまらない住宅地のすべての家」を再読。映像を見てからだと印象も変わって面白い。
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また来るね、淡路
港の売店でウロウロしてから、船に乗り込み帰途に着く。
何十回と訪れているが、淡路島から帰るときは、毎回必ずなんだか寂しくなる。
大阪に住んでいた時よりも、ずっとずっと身近な存在になってからも、やっぱり帰る時は寂しい。
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「あちら側」と「こちら側」には大きな海峡があって、大きな橋がかかっている。
明日からも「こちら側」で頑張らないといけない切なさとともに生きていく。
それでまた、疲れたら「あちら側」に渡って、岩屋の海岸から「こちら側」をぼんやり見つめれば良い。
そんなことを思いながら、日が落ちるのが早くなった夕暮れの明石の港に到着した。
淡路島は、いつも通りそこにあった。
そんな当たり前の事実が、ショボい私を勇気づけてくれた。
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新米、いちじくジャム、ピーマン(ぷりぷり)、
里芋(豚汁作る!)、極早生みかん(甘くて美味しい)
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