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自分の仕事について

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実況アナウンサーという自分の仕事について書いた記事を集めています。
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#人生

史上初、講談と実況のコラボ公開!神田伯山との一発勝負を振り返る

史上初、講談と実況のコラボ公開!神田伯山との一発勝負を振り返る

他業種のプロフェッショナルと実況とをかけあわせるセッションイベント、12回目は、講談師の神田伯山さんと一緒にやってみた。事前にほとんど宣伝しなかったのは、伯山さん効果でチケットがあっという間に売れてしまったから。公演の様子は互いのYouTubeチャンネルで公開が始まったので、ここでは映像で伝わらない部分を振り返ってみたい。

伯山さんと一緒にイベントをやるのは実に5年ぶりのことである。当時のことは

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僕が実況芸に力を注ぐ理由

僕が実況芸に力を注ぐ理由

僕がここ数年、力を注いでいることの一つに「実況芸」がある。「実況芸」とは、自分の本職である実況というスキルを使って、スポーツ中継以外で表現するパフォーマンスのことだ。現在は僕しかやっていないので、この分野の先駆者は僕ということになる。もちろん、知ってもらう作業をするのも僕しかいないのである。

そもそも「実況」を「芸」として見てもらおうと思ったのは、局アナ時代の古舘伊知郎さんが、オーケストラの演奏

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“実況実力世界一”のチャンピオンベルトを受け継ぎたい

“実況実力世界一”のチャンピオンベルトを受け継ぎたい

プロレス実況の仕事をするうえで研究用のノートをつけている。これは、先人たちの実況を聞いては書き写したもので、当時の中継が録画されたVHSテープを再生し、いつどこで、どんな試合が中継され、アナウンサーがどんな言葉を使ったかをノート3冊分に書き留めているのである。古舘さんから受けた影響を何度も書いているが、プロレス実況の歴史において古舘伊知郎の何が凄かったのかを改めて述べたい。

古舘さんのデビューは

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