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組織全員が「共通の目的」を持つことは必要?


コロナウイルスの影響で、チームとして活動できない状況が続く中、最近よくチームでは「目的と目標」についての議論がよくあがる。

そもそも今、「全員サッカーで日本一」という目標を目指す自分たちの目的は何なのか?

何のために日本一になるのか?
日本一をとる先に何を求めるのか?

日本一をとった瞬間に全員で喜び合うこと?
関大サッカー部に関わる全ての人が良かったと思えること?

一定今年定めたものはあるが、おそらくここでも一人一人の表現やニュアンス、イメージが異なる気がする。最高学年である4回生であっても。

掲げていたとしても、全員が本当にそれを目指せているのか?
そこに納得感があり、一人一人の支えになっているのか?

疑問に思う。


そこで、「組織に全員共通の目的は必要か?」というテーマについて考えてみた。

結論から言うと、

「必要ではあるが、必ずしも必要ではない。」

と言うのが今の自分の答えだ。

事実、「組織に所属する全員が”本気で”そのひとつの目的に納得感を持ち、心から成し遂げたいと思い、全力で目指すことができている状態の組織」など存在しないのではないかと思うほどだ。

どんなに優れた組織やどんなに強い組織であっても、そこには個々様々な目的や目標、考えが存在する。これは組織が大きくなればなるほどだ。


では結論として書いた、
「必要ではあるが、必ずしも必要ではない」とはどういうことかと言うと、組織として一つの目的を目指す上で、

「組織と個人の向かう方向性が一致していること。」

がとても重要であり、必要なのではないかということだ。

この方向性が一致している状態というのは、

個人がその組織に所属して活動することが、”組織の目的達成”に対して何か良い影響や効果を持つ状態。かつ、個人がその組織に所属して活動することが、”個人の持つ目的や目標”に対して何か良い影響や効果を持つ状態。

少し分かりにくい表現になってしまったが、つまり何が言いたいかというと、組織と個人の関係性において、

**「Win-Winである状態」

**

が重要かつ必要だということだ。

もちろん、「組織の掲げる一つの目的を、全員が本気で目指せている状態」が間違いなく理想だと思う。

もしかすると小さな組織であれば、それが可能かもしれない。しかし、今自分の所属する組織には200人近い部員がいる。
プロサッカー選手になるために入ってきた選手もいれば、日本一になるために入ってきた選手もいるし、大学生活を充実させたいと思って入ってきた選手もいると思う。

大きな組織になればなるほど、そこには様々な想いや価値観が存在する。
だからこそ、組織として目的達成を目指す上で、個人と組織の向かう”方向性”が一致してなくてはいけない。

一人一人が組織にいる”意味や目的”を明確に持って活動すること、そしてそれが個人にとっても組織にとってもWinであること。

もし部員全員がチームの今掲げる目的に対して本気になれない状態であったとしても、一人一人が今この組織にいることの”意味づけ”をし、その意味に従って行動すれば、その行動が自分たちの大切にしたい隣にいる仲間や誰かの”原動力”になるんじゃないかと思う。

そしてその”意味づけ”が出来ていない選手がもしいるのであれば、その意味を見出させてあげるのは、自分たち4回生の一つの大切な役割なんじゃないかと思う。


だから、やっぱり「4年間をかけて大学サッカーをすることの意義や、大学サッカーの持つ価値を言葉にする・できることはやっぱり必要だ」という今回のテーマとはまた別の結論でした。笑














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