見出し画像

7年勤めた映像会社の正社員を辞め、なぜ木彫りブランドを始めたのか(後半)

なぜ木彫りブランドを始めたのか、後半です。

前半では会社を勢いで退職しました。それでは続きです。

■受験、過去に作った家具たちが役に立った

画像1

会社も無事送り出してもらい1ヶ月受験勉強しました。
国語・数学・面接。
数学がね…頑張ったんですけどね、ホント苦手で…。(たぶん赤点)
逆に最後の面接で記憶に残るほど目立てばいいじゃないかと、かつて美大受験を乗り越えた悪知恵?がここで働きます。

何をしたのかというと<過去に作った自作家具たちのポートフォリオをめちゃくちゃ綺麗に作成して>それを持って面接に臨みました。
そのおかげか無事合格が決まり春から1年間、久しぶりの学校に通うことになったのです。

■家具制作をイチから学んだ1年間

画像2

ノミの研ぎ方から始まり手作業の家具制作、機械の使い方、木のこと、図面の読み方、描き方、塗装、他にも色々なことを朝から夕方まで毎日クタクタになりながら勉強し、みんなと復習しながら帰り道飲みに行ったりしていました。

あれは夢だったんじゃないかと思うくらい、学びが楽しい一年間でした。

ここで出会った同期の何人かは今でも仕事仲間です。

■家具ではないと気付く

・数字に弱い(理解が遅い)
・性格がいいかげん、うっかりミスが多い
・機械はうっかりしたらとてつもない大ケガする

入校当初から薄々気付いていたけれど、家具ではありませんでした。

性格がいい加減なので隙間だらけで先生を驚かせるのもしばしば…。

ただ厳格な数字が無い加飾(飾り彫り)の粘土授業はただ1人完成させ褒めてもらえたのでこっち方面なのでは?と感じていました。

■やりたいことのイメージが見つかる

「さて、卒業したらどうしようか」と考えつつネットで「木工」と検索する日々。家具の加飾の仕事は時代的にどこもやってなさそうでした。

ある日木彫の動物の柄の画像がヒットし、あまりの可愛さに衝撃を受けました。

それは美しい傘を仕立てる有名な傘屋さんと、動物の木彫で素敵な作品を作る人気作家kさんのコラボで作られた鳥の傘の柄でした。

モヤモヤしてたやりたいことのイメージが広がった気がしました。

■アシスタントやりたい

ちょうど個展があったのでそこで思い切って本人にアシスタントやりたいと直談判しに行きました。結果的には「うーん、、彫刻難しいからなぁ」とごもっともな意見を頂き早々に退却しました。

「だよね、そうだよね。知らない人にいきなりアシやりたいって言われても彫刻やれるか未知数だし困るよね。これ以上しつこくしたら迷惑をかけてしまっていたかも…!いやもう恥ずかしー!」と京王線に飛び乗りました。

※実はアシスタントをいつでも出来るようにと妄想が膨らみ近所の区民センターで開催されていたバードカービングを習いに行っておじいちゃん達と鳥を彫ったりはしていました。(下の写真は初めて作ったカモ、半分先生が彫った)

画像3

■まさかの出会い

いったんアシスタントは諦め学校生活を送っていたところ、求人募集で来ていたプロダクトを作っているWさんの持っていたカバンの木の持ち手が可愛くて連絡をとって工房見学に行かせてもらいました。

そしたら、なんと事務所にkさんの動物時計があったのです。ビックリして聞いたらwさんとkさんは知り合いでした。

■まさかの再会 @自宅

「今度用事があって家に行くけど一緒に来る?」とWさんが計画してくれたおかげで再会を果たせました。
あの人別ルートでまた来た、しかも自宅に。って思ったに違いありません。

色々な話をしたらお互い美大油画卒、昔住んでいた街が一緒だったり。
雪が少し降る中、奥さんが焼いてくれた美味しいピザを頬張りながらまずは内職で荒彫りバイトをさせてもらえることになりどうにか卒業後の道が開けました。

■2年間アシスタントしつつkitonaを始める

画像4


2015年、学校を卒業してからは正式にアシスタント1号となり月に5日~14日間ほど泊まりでお手伝い、夜は自分の制作をしていいよ。と言ってくれてご飯を食べたあとは夜遅くまで制作していました。(写真は初期のもの)

私が描いたドローイングを見てkitonaのコンセプトのアドバイスをくれたり、研ぎ方を教えてくれたり、作家の様々な仕事内容を隣で見れたり、ここには書ききれないくらいk作家さん夫妻にはたくさんたくさんお世話になりました。><;

余談ですがアシスタント卒業間近の頃には私の結婚式まで開催してくれました。

■独り立ち・全力で覚悟した

ここから独り立ちということで、運良く都内近所で木工をやれる小さな部屋を見つけました。
部屋を契約し大きな機械をポチっと買った時点でかなりの<覚悟>を要しました。ちょっと良い中古車買えるくらいだったので最後の「ポチッ」がなかなか出来ませんでした。

昼から夜になって真っ暗な部屋の中パソコンが光輝き出したくらいに長時間迷ったのを今でも覚えています。あんなに重いクリックは滅多にないと思います。

機械をいくつか注文したあとは「もうあとには引けない、木彫りやるしかない」と覚悟を決め、「良いモノを作ろう!」と妙にスッキリしていました。

※写真は部屋を借りたばかりのころ。(まだ機械が一つしかないし部屋がキレイ…)

画像5

■これからも繋がっていたかった

なぜ大変な木彫りをすることにしたのか。それは

協力してくれた婚約者(現夫)・学校の同期・紹介してくれたプロダクトWさん・応援してくれたk作家夫妻に対して

”期待に応えたい、これからも繋がっていたい”と思ったからなのだとこの記事書きながら今更ながら気付きました。(遅…)

画像6

■最後に

以上が「なぜ木彫りブランドを始めたのか?」となります。

「覚悟と周りの応援」があったからなのだと答えがちゃんと出ちゃいました。笑 

意外過ぎて自分自身ビックリしています。

たまには書いてみるって大事ですね。

私の長く稚拙な文章でしたが読んで頂き本当にありがとうございましたm(_ _)m

<kitona>という木彫ブランドを少しでも知って頂けたなら嬉しいです。

ちなみに2020/12/16~12/27・大阪 @ranbuさんで今年最後の個展があります。

お近くをお通りの際、もしよかったら…m(_ _)m


ではでは、これでもかなり端折りましたので、なにか聞きたいことありましたらお気軽にコメントくださいませ。

作品はHPinstagram、たまにつぶやくtwitterやっています。

もしよろしければフォローお願いいたします。m(_ _)m

それでは!

kitona・松谷直子



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます❗
22
〈木彫りと何か〉を合わせた装身具等を作るブランド「kitona」を2015年に立ち上げはや5年。 kitonaの作品の詳細や木彫を始めた経緯など、拙い文章だと思いますがここに残せたらな✏️と思います。