見出し画像

とどまりの世界を散歩中のあなたへ

ストンとそこへ入り込んでしまったら

意味もなく
気が付かないうちに
その 無味 無臭 無彩 無感覚 という
すべてがボヤケた世界に
気が付いたらそこにいたら

ただ その世界に在って
眠りたければ寝て
呼吸をしている事を思い出したならば息をして
何かの動きを目が追うならば追わせて
どうもしたくないならばしないで
ただ
そのボヤケた世界に在ってみるといい

大丈夫
そこで壊れたりしないから

しばらくすると
何か動きが出てくるかもしれないし
微かな色どりが出始めるかもしれない

何がそうさせるかは分からないけれど
 全てが止まってしまった
 全てがスローモーションに見える
その 感覚のなさ に
そのうち気が付くようになるから
それまでは その世界に
ただただ たたずんでいてもいい

あなたのなかの混沌が解体されて
リスタートする前の「止」の時間を
通過中なだけだから
安心して埋もれてしまっていればいい

無理にやらなければいけないことなんて
何ひとつない
それをしなければこの世の終わりがくるなんて
そんな事も絶対ない

あなたには
その 止まる という時間が必要で
だからそこにいるのだから
それでいい

もう 思考ワチャワチャも
通り過ぎてるはずだけど
また騒ぎだしたら 今度は
その騒いでるスガタが観えるでしょう

ああ わたしはこんなに静かなのに
それは一生懸命なにか騒いでるな と
自分ごとではないかのように
観れるでしょ

無理してそこから脱出しようとか
浮き上がろうとか
考え改めようとか
そんな事は しなくていいから

そのうち
ほんの僅かなスキマができれば

ああ 私は感情や感覚が止まっているのか
と気が付くから

ちゃんとまた
動き出すから
今は「止」であって大丈夫



頭でどれだけ理解しても
言葉でどれだけ知識を得ても
それを体感しなきゃならないトキがあって

それはどう頑張っても
代わってあげられないし
代替案も差し出してあげられない

あなたがそこを
通るしかないから


どれだけ言葉を投げかけても
それはエゴ自我への
変換物のエサにしかならないし
さらなる深みへ迷い込んでしまうから
あなたが
心地よく感じる言葉は用意できるけれど
見せかけのあなたにしか届かないから
今は渡せない



それでもわたしは知っている

あなたがちゃんと
そこを通り過ぎられることを

あなたが あなたで
あることを



この世界は 
確かに言葉でできている

けれど
言葉でないもの それ以前のもの
ある意味見せかけである言葉というもの
ではないものに

既に もう救われている



あなたが あなたを信じられなくても
あなたのなかのわたしが
あなたを 信じてる


ありがとうございます。 お受けしたサポートのお気持ちは、この巡りのなかで循環させられるよう、ありがたく使わせて頂きます。感謝致します。