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作品の質てなんだろうね?ということ

昔、レビューサイトで活動していた時、主にアニメの考察に精力を注いでいるAさんという方がおられ、その方から「ハルトマンさんが感想を書かれている作品は質が高いのが多いです」と言われた時にふと聞き捨てならんなと思い、当時のブログでも疑問を呈したほど。

その際に、サイトでもトップクラスの支持を集めた文章力を持つBさん曰く、アニメならば十年以上、映画は数十年以上、そして小説で五十年以上経っても語り継がれる作品は間違いなく質が高いだろうという考えを言われ、なるほどと感じた。つまり時代と共に受け手の価値観が変わり続ける中で一定して評価され続けるというのは難しい事を端的に言い表したといえます。

一方、私に疑問を投げかけた言い出しっぺの張本人Aは私が評価している作品の傾向が古典作品ばかりである事を指摘して、その行為が質が高いのだと言ったのです。

これに対し私は「元々、歴史が大好きで古典作品に触れるワクワク感はたまらなく、自分の生きる時代と明らかに乖離した時代の価値観に寄り添いながら感想を書くのが好きなんです」と率直に答えると

Aは少し驚きながら「古典作品に対し能動的な姿勢で感想を書いている若者が凄いと思った。何が凄いって、その若者はそれを純粋に楽しんでいる。きっと普通に生活しててもお目にかかれないだろう」と言っていたのが印象に残っている。

結局、褒めているのか褒めていないのかよく分からなかったが、自分は古典作品は今でも好きだ。自分が最も好きなジャンルである映画に限定しても、大いなる幻影、市民ケーン、第十七捕虜収容所、ビルマの竪琴、東への道、赤い河と思い入れの作品が多い。

特に大いなる幻影、第十七捕虜収容所、ビルマの竪琴はヒューマニズム溢れ、客観的に見て今でも楽しめる作品に仕上がっているので時間がある時に騙されたと思って観て欲しいなぁ。

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