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ハムストリングス肉離れでみるポイントについて

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日はハムストリングス肉離れを施術する際のポイントを書いていきます

まず肉離れは筋腱移行部に多く、再発が多い損傷でもありますよね

解説していきたいと思います

筋腱移行部の損傷と再発について

筋腱移行部とは、筋と腱の接合部です

筋細胞の指状突起に腱のコラーゲン線維が入り込んでいる構造です

接合部はギザギザの構造で、水平には結合はしていません

そのことにより

接触面積が強まり腱に強い張力を与えることができるとされています

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問題なのは、損傷を受けた際のに筋と腱の修復過程が違うという点です

筋線維の再生は、損傷後2〜3日で再生線維が形成され、1週間後には損傷前の1/2までに再生し、1ヶ月以内には再生するとされています

腱の再生は、数日間の炎症期、数週間の増殖期、数ヶ月の成熟期を経て、数年かけて段々強度が増すとされています

以上のことから筋腱移行部は、筋線維は修復は早いですが、腱の修復は遅いので、疼痛が軽度になっても、強度は戻っていないことが予想されます

なので、早期の競技再開が多いハムストリングスの肉離れは再発が多いとされているとのことです

ハムストリングス肉離れでみるポイント

①大腿二頭筋の過緊張

大腿二頭筋は長頭と短頭があり、長頭は二関節筋のため、ストレッチしやすいですが、短頭は単関節筋なのでストレッチされにくく柔軟性が確保されにくいです

なので過緊張して短縮位になりやすく

大腿部は外旋傾向になりますので

膝伸展と内旋が阻害されやすくなります

内旋が阻害されるので、膝窩筋、半膜様筋が働けなくなり(収縮不全)、大腿二頭筋に収縮を依存することになります

結果、内側ハムストリングスや外側ハムストリングスの損傷を引き起こしやすくなることが予想されます

②大臀筋の筋力低下や筋緊張

大臀筋の主の働きは股関節の伸展なので、これがうまく働いていないとハムストリングスで補うことが予想されます

筋や筋膜の硬さで、受容器がうまく機能せず筋出力が出ないこともあるので硬さをとって筋力強化を行います

③足関節の可動性

股関節と足関節の伸展はセットで蹴り出しが行われますので、足関節の背屈不良による様々な代償が出ないように可動域を改善させます


怪我の患者が増えてきているところもありそうですが、しっかり治癒の状態にさせて完璧に復帰させてあげたいですね

明日も臨床頑張りましょう

ではまた



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