フレイルについての理解
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます
僕の夢は、住んでいる町の健康寿命を伸ばすことです
僕はこれを成し遂げたく、まずその夢への第一歩として接骨院を開業します
平均寿命と健康寿命は似ている感じがしますが
平均寿命は0歳の人の平均余命で
健康寿命は自立した生活が送れる期間のことです
そしてこの差は9〜12年あると言われています
つまりこの9〜12年の間は病院にかかっているか介護状態になっているということです
この9〜12年を短い期間にすることができば、人生をもっと豊かにできると僕は思っています
今日は、介護状態になる前の段階のこと、そして運動器疾患がどう関わってくるのかを書いていきたいと思います
フレイルについて
フレイルとは健康と病気の中間のことでいわゆる虚弱の状態です
高齢になって筋力や活力が衰えた状態で
75歳以上はフレイル状態を経て要介護状態になると言われています
フレイルは
①身体フレイル
②精神・認知フレイル
③社会フレイル
分類されます
それぞれどういう状態になるのかというと
①身体フレイル → 判定方法あり
②精神・認知フレイル → 軽度認知
③社会フレイル → 閉じこもり
になります
身体フレイルは様々な判定方法がありますが
・体重減少
・筋力低下
・疲労
・歩行速度の低下
・身体活動の低下
これを3つ以上でフレイル 1〜2つでプレフレイル(予備軍)となります
今回は柔道整復師や理学療法士に主に関係する身体フレイルにフォーカスを当てて書いていきます
身体フレイルの原因
身体フレイルの原因として
・ロコモティブシンドローム
運動器の障害により要介護状態になるリスクが高い状態
・サルコペニア
進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群
・低栄養
があります
これら3つは密接に関わっていて
ロコモティブシンドロームは運動器の障害のことを指してます
ロコモティブシンドローム(運動器の障害)の原因は主に
骨・関節・筋にあります
それぞれの代表疾患ですが
①骨 骨粗鬆症
②関節 変形性関節症
③筋 サルコペニア
があると思います
つまり、ロコモティブシンドロームの原因でサルコペニアがあるという位置付けになっています
ここでの問題は例えば、サルコペニアであれば、ロコモティブシンドロームであるし、ロコモティブシンドローム、サルコペニアであればフレイルである可能性が非常に高いということです
ロコモティブシンドローム、サルコペニアが進行すれば身体活動が低下するので、お腹も減りにくくなります
つまり食事を取ろうとせず、低栄養になる可能性もあります
身体活動が低下(身体フレイル)すれば、閉じこもり(社会フレイル)になりがちになり、独居であれば会話をしなくなるので軽度認知(精神・認知フレイル)も引き起こします
まさに負のサイクルだと思いませんか?
これを断ち切れるのが、柔道整復師や理学療法士の皆さんであることを理解していただければ幸いです
例えば変形性膝関節症の痛みで身体活動が低下している患者に対して、施術をして痛みを軽減、消失させることは身体的フレイルを防いでいることでもあると思います
そしてフレイルの患者が減れば、医療費や介護費が削減されることは明らかです
柔道整復師や理学療法士、整体師は施術技術や病態把握をしっかり学んで施術することで社会全体への貢献になるという素晴らしい職業だと僕は思っています
まずは一人一人の患者から大事に診ていきましょう
一歩ずつ前へ
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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