秋大好き

料理好き。家族のリクエストに応えつつ、健康な食生活を目指して毎日キッチンに立っています…

秋大好き

料理好き。家族のリクエストに応えつつ、健康な食生活を目指して毎日キッチンに立っています。生きる世界は狭いけれど、小さなキッチンから遠くの面白い世界が見えたり聞こえたり。 どうぞよろしく:D

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自己紹介

こんにちは:-)はじめまして。 秋大好き です。 自己紹介をするのを忘れて朝ごはんの投稿をしたので話が前後してしまいました。ここで改めて自己紹介いたします(^^) 現在、諸事情により専業主婦。「家虫」で用事の無い日はたいてい家の中で1日コツコツ過ごしてます。家事の中では料理が好きで、1日3回ウキウキしながらキッチンに立っています。朝がものすごく苦手なのが目下の悩み。働き者の夫とマイペースな息子は食べることが大好き。カレーは8人前作って翌朝も食べます。 こんな狭い世界で

    • インドで出会った微笑み

      最近、ずっと買ってみたかったカレーのスパイスを買った。 辛いものはそんなに強くないが、カレーにはちょっとこだわって作っている。 若い頃、インドを旅したことがそのきっかけだ。 今のようにインターネットで調べられる時代ではなかったので、 インド留学経験者を見つけて現地情報を教わり、 リュック一つでコルカタ(当時はカルカッタ)の空港に降り立った。 旅の途中で出会ったインドの人たちは その後の私の心にずっと残る言葉を たくさん授けてくれた。 長距離列車の中で、孤児のために奉仕

      • 週末の朝ごはん なす田楽

        澄んだ高い空が、長い残暑からの解放を告げる。 私の絶好調シーズン、秋が近づいてきた。 エアコンの音のしない、心地よい朝を迎えた週末。お味噌汁の湯気が懐かしくなった。平日より少しのんびり作れるし、時間を気にせず食べられる。 まんまるく膨らんだかわいい信州なすを輪切りにして、フライパンでじっくり熱を通す。 焦がさず、崩さず、ふっくらと火が通る様を眺めながら、隣で根菜類を好きなように切って小鍋に放り込む。 気づけば鍋の端まで野菜で埋め尽くしてしまった。 田楽みそは旅行先で買っ

        • 学費のために懸賞論文コンテストに応募してみた話

          今から何十年も前の話。 私は大学院に進学するため、風呂とトイレと食事と睡眠以外の全ての時間を院試の勉強に捧げていた。 目指す大学院は当時の私には背伸びどころか全力でジャンプしても届くかどうかというレベルだったので、今思うとかなり無謀なチャレンジだった。今、目の前にあの頃の自分がいたら、「大学院に入ったらその何倍もしんどいぞ」と言ってやりたいが、若くて脳天気な私は、「頑張ればきっとなんとかなる」という思い込みにすがりながら一心不乱に勉強していた。 運命の神様がいるのなら、

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        自己紹介

          花とキラキラ

          幼い頃、私は花が好きだった。 将来の夢はいつも「花屋さん」。 小学生の頃、月に一度のお小遣いをもらうと、すぐに駅前の小さな花屋に飛んでいった。すっかり顔馴染みになった花屋のお母さんは、いつもちょっとだけおまけをつけてくれる。キレイな花束を抱えながら弾んで家に帰り、西日のまぶしい土壁の四畳半の隅に飾っていた。 花屋さんになる夢をふんわりと抱いていたある日、母の友人のおばさんに、「アンタ花屋になりたいんだって?花屋は儲からないよ!花屋は夜明け前から働かないといけないんだよ。起

          花とキラキラ

          男はつらいよ ドイツの青年の話

          今から30年近く前、私はダンスを習おうと思い立った。 子どもの頃、バレエを習っている子はみんな姿勢がよくてスリムで、猫背でぽっちゃり体型の私はとても羨ましかった。大人になっても相変わらず猫背だった私は、「ダンスで痩せて猫背もなおしたい」と憧れていた。 近所の教室はなんとなく恥ずかしかったので、ちょっと遠くにあるカルチャースクールで探してみた。すると、「リズムに合わせて一緒に気持ちいい汗をかきましょう!」みたいな売り文句の初心者歓迎のジャズダンス講座を発見。「お、これなら私

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          貴方が顔をしかめても

          私が子どもの頃、障がいのある人や赤ちゃんを連れた若い母親がTVに映ると、母はいつも顔をしかめてチャンネルを変えた。「なぜそんな顔をするの?」と聞くと、「辛かった時を思い出すから」と答えた。子どもの私はそれが何を指すのか分からず、苦い顔をする母が不思議だった。辛い子育てをさせたことへの罪悪感も少し感じた。 小学生の時、友達数人が下校中に知的障がいのある子に話しかけているのを見かけ、なんとなくその輪の中に入った。かなり年上なのに簡単な質問に答えられないその子に対し、みんなで「な

          貴方が顔をしかめても

          丼が最強説

          丼は最強だ。 おいしい丼レシピを一つでも知っていると強い。お財布が寂しい時も、急いで家族のランチを作りたい時も、友達に手料理を振る舞いたい時にも、白飯と具の2つを揃えればもうビジュアルも香りもボリュームも魅力満載の一皿になる。うちの家族に「今日は〇〇丼!」というと、たいてい「やった!」と喜ばれる。洗う皿も極めて少なく、満足度も高い。ホント優秀。 様々ある中でどの丼が最強か? まずは私の最強丼、それは… 親子丼! すごいぞ親子丼。栄養価も高く、香りも良く、老若男女に愛さ

          丼が最強説

          名前の文字数が多すぎて大変だった時の話

          私がまだ小学生だった頃、地元の地区の子ども会リーダー研修に参加した。子ども会リーダーはその地区の大人がいつの間にか決めていて、ある日突然「ハイあなた今年のリーダーね」と宣告される。大人にとっては年に一度のイベント係くらいの軽さだろうが、子どもには「ハイあなた来月からインドに転勤ね」くらいの衝撃だ。 ではさっそく研修会に行ってきなさい、と命じられた私は、見知らぬ道を長いこと歩いて研修会場である大きな体育館にたどり着いた。そこにはすでに同い年くらいのやはり見知らぬ子ども達が何十

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          無限の可能性とか言われても

          小さい頃住んでいた家の近くに、仲の良い同級生の家があった。名前忘れちゃったのでサノ君としよう。サノ君の家はいろんなものが高級で、サノ君もおっとりしていておぼっちゃまな感じだった。習い事も当時の同世代の子供としては珍しく絵を習っていた。 ある日、学校の遠足で動物園に行き、その次の日の授業中に印象に残った動物の絵を描くことになった。もともと絵が苦手だったので憂鬱だったところに、その日は担任の先生が風邪でお休みしてしまい、代わりにとても厳しくて有名な先生が授業に来た。クラスが一瞬

          無限の可能性とか言われても

          ハンバーグを作るだけのインスタライブがスゴイ盛り上がっていた話

          昼間にぼんやりインスタを覗いたら、誰かがライブ中だとメッセージが出た。 私がフォローしているのはお笑い芸人さんが多く、自粛が始まってから頻繁に誰かがインスタライブをしている。でもそうしたライブはたいてい夜だ。 「こんな真っ昼間に誰だろ?」と見に行ったら、四千頭身の後藤さんが、なぜか玉ねぎを握りしめて真顔でこっちを見ている。 しかも台所ではなく自室で撮影しているようだ。背後の壁にジャケットなどがぶら下がっているのが見える。 部屋と玉ねぎと真顔の後藤さん。 シュールな画

          ハンバーグを作るだけのインスタライブがスゴイ盛り上がっていた話

          ツボすぎるラジオ

          髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ"配信"600回突破記念スペシャルを聞いた。ご存知の方も多いと思うが、山田さんは中世ヨーロッパ風の衣装を着て、ネタ中に「ルネッサーンス!」と言いながらワイングラスを執事役の相方と交わす漫才でブレイクした太った方の人だ。 山田さんに興味を持ったきっかけは、その経歴だ。ハイレベルの私立中学に通う優等生だったけど通学路でうんこをもらしたことでひきこもりになり、大学行ったけどイマイチ合わなくて芸人になり、ブレイクしたけど長続きせず一発屋となっ

          ツボすぎるラジオ

          人生にムダなこと、あったらダメですか?

          「人生には無駄なことなんて一つも無い」と言う人がいる。若い頃、私はこの言葉を聞くとかすかな違和感を覚えた。すべての経験が役に立つというのが今一つ信じにくかったし、何となく窮屈だった。でも人生の終わりに「あの失敗は無駄でしかなかった。だからこんな人生になってしまった。」なんて思いたくはない。私は失敗するたびに「あんな情けない経験をこの後どう生かせばいいんだろう」と落ち込んだ。 今は「人生に無駄なことなんて一つも無い」と聞くと少しガッカリする。そんな発想要らん、と思う。挫折や失

          人生にムダなこと、あったらダメですか?

          一人食レポ

          料理の感想は難しい。 テレビではよく芸能人がニコニコしながら「スゴーイホロホロでやわらかーい」とお肉を食べたり、「〇〇の△やー」と例えたりしていて、聞いた瞬間は「わぁいいなー」と思うが、改めてコメントを振り返ると何だかよくわからなかったりする。 大雑把に言って、味覚のうち基本味は5つ、残るは香りや見た目、舌触りなどの食感だ。聞いていると、タレントさんによっては味の感想は「おいしー」しか言わず、あとは残りの3つを広げるコメントをしていたりする。でも広げ方次第では余計に「ホント

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          推しの唐揚げ

          私の住む街にはいつも賑わっている商店街があり、たまに用があって行くと、飲食店がこぞって店先でテイクアウトの弁当を売っている。その様子はまるで花火大会の屋台のような賑わいだ。 この中に、私のお気に入りのお店がある。唐揚げ専門店で、手堅い味を揃え、いつも揚げたてを用意してくれてとても美味しい。ところが、最近そこに対抗馬が現れた。唐揚げ弁当を販売し、安くて、揚げ物以外のメニューもある。ライバルの出現に、私は「これで潰れちゃったらやだなぁ」と思っていた。 すぐに人気となったライバ

          推しの唐揚げ

          ステイホームと手料理

          2020年と言えば「ステイホーム」。今年まだ半年経ってないけどたぶんそうだ。 ステイホーム、それは家で三食作って食べること。私は料理が好きで、なおかつ家から出たがらない「家虫」なので、元々ステイホーム向きの生活をしていた。だから外出自粛が始まって家族全員が一日中家にいても、「朝のお弁当が無くなっただけ」と軽く考えていた。 しかしステイホーム生活が一ヶ月を過ぎる頃には、さすがにへこたれてきた。よく食べる夫と息子のためにボリュームがあり栄養バランスにも優れた食事を三食考えて毎

          ステイホームと手料理