のらねこ旅日記≪海外、車の小話≫
≪マンゴーを求めて≫を書いていたら、思い出した車にまつわるお話です。
初めての海外旅行のバリ島で、車で空港からホテルに向かう途中、突然路肩からニワトリさんが飛び出してきて、私と友人Aは思わず悲鳴をあげました。
車はニワトリさんを無事回避したものの、今度は野良犬さんが飛び出してきました。
これも大事にいたりませんでしたが、その後、小さな女の子が飛び出してきました。
急ブレーキで間一髪、女の子にはぶつかりませんでしたが、驚いたのか女の子は尻もちをついて泣き出しました。そして、それを見た近所の人たちがわらわらと出てきて、車を取り囲みました。
運転手さんとガイドさんが車の外に出て近所の人たちと何やら話をしていましたが、車内で待っている私たちは、初めての海外というのもあって
『わぁ~、どうなるんだろう…』と生きた心地がしませんでした。
でも、無事に話が付いたのか、何事もなく車は出発しました。
ホッとしました。
サイパン島では、泊まったホテルのポリネシアンショーがお客さんの数が集まらないとのことで中止になり、代替案で別のホテルのショーに行くことになりました。
行き帰りの送迎つきでしたが、帰りの迎えの車がなかなか来なくて、友人Aと2人、ロビーで30分ぐらい待たされました。
さっきまで舞台で踊っていダンサーさんたちが集団で帰っていくのを見送りながら、なんとも心許ない気持ちになりました。
2回目のバリ島の時は、別のホテルのタラソテラピー施設に行ったら、
迎えの車が来ませんでした。
他のホテルのお客さんが次々と帰っていく中、私と友人C だけが、タラソの受付前の待合室に取り残されました。
すると、受付のお姉さん(現地人)が
「私、これから車で帰るので、ホテルまで送ってあげる」と声をかけてくれました。
お言葉に甘えて、一緒に駐車場に行くと、お姉さんの車は軽トラでした。
私たち2人が助手席に乗ると、別のスタッフのお姉さんが2人やってきて、荷台に乗り込みました。
『いつもだったら、助手席に乗ってたのかな、どうもすみません』と思いました。
おかげで無事ホテルに戻れました。
モルディブでは、島が狭すぎるので、車に乗ったのは空港で水上飛行機乗場に行くためのマイクロバスだけでした。
そのバスの車内には、なぜか日本語表記の降車ブザーが付いていました。
『途中下車とかしないのに?おまけになんで日本語?』と不思議に思いましたが、どうやら日本の中古車のようでした。
『そういえば、首都の島でも○○水産とか書いてある軽トラ走っていたな』と思い出しました。
そしてバスは、滑走路を横切り、旅客機のすぐそばを走りぬけたりして、ちょっとスリリングでした。
滑走路のマイクロバスよりスリリングだったのは、タイのバンコクで乗った三輪自動車タクシー『トゥクトゥク』でした。
当時バンコクは交通事情が悪く、常に道路が渋滞していました。
それに車を停められる場所も少なくて、市内観光の時、私と友人Cとガイドさんを下ろすと、車は一旦その場を離れて、時間になると戻ってくる予定でした。
でも、時間になっても車が現れなかったので、ガイドさんがトゥクトゥクを捕まえてきて、それで次の場所へ移動しました。
予定外できれいにデコられたトゥクトゥクに乗れたので、最初はワクワクしていた私ですが、乗ってみてあることに気がつきました。
観光バスの後ろに止まると、目の前に排気口があり排気ガスを正面から浴びてしまうのです。
当時、私は大人喘息の治療中でした。バンコクは排気ガスがひどいという話を聞いていたので、ちゃんとマスクを用意していました。
それでも『直接、観光バスの排気ガスはキツい…』と思った次の瞬間、私たちを載せたトゥクトゥクは反対車線に飛び出しました。
そして、空いている反対車線を走り、対向車がくると、渋滞の車線に戻るというトンデモ走行を繰り返しました。
シートがツルツルのビニール製だったので、運転手さんが急ハンドルを切るたびにお尻が横滑りして、捕まっていないと放りだされそうでした。
運転手さんの超絶テクニックのおかげで、予定通りの時間に到着しましたが
『もう、勘弁』と思いました。
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