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のらねこ旅日記≪沖縄ゴハン≫

  今回は沖縄で出会ったゴハンの小話です。
  ゴーヤは、シュノーケリングツアーのお弁当で初めて食べました。
玉子とランチョンミートが一緒に炒めてあって、案外いけました。
今でもたまに、このレシピで作ります。
  沖縄が初めての友人Hと、本島のリゾートホテルに行った時、夕食にホテル内の沖縄料理の店に入りました。
広いお座敷で、琉球舞踊を見ながら食事ができるお店でしたが、最初私たち2人しかいませんでした。
やがて、もう1組、ご両親と小学生のお姉ちゃんと弟くんファミリーがやってきました。
席に着くなり、小学校低学年ぐらいの弟くんが大きな声で
「ぼく、タン塩!」と注文して、お母さんに「ここは、違うのよ!」と止められていました。
『よくお座敷の焼肉屋さんに行ってるんだな』と思いました。
私たちはセットの沖縄定食を頼みましたが、もう少しHにも沖縄らしいものを食べてもらおうと、ゴーヤチャンプルを追加で注文しました。
ところが出て来たのは、私が知っているゴーヤチャンプルではありませんでした。
玉子もランチョンミートも入っていなくて、ただ青々としたゴーヤが炒められていました。
シャキシャキに炒められたゴーヤは苦味が強く、Hの箸はすぐに止まりました。
責任をとって残りは全部私が食べました。
ちょっとキツかったです。

  次は職場の同僚がご夫婦で沖縄に行った時のお話です。
那覇の三越(今はないです)のデパ地下に生ジューススタンドがあり、試しにゴーヤジュースを飲んでみました。
ゴーヤジュースといっても、リンゴがミックスされていて、多少苦味がマイルドになっていましたが、地元のおばさんがゴーヤジュースを飲みながら、店員さんに
「今日は、ちょっとリンゴが多くない?」と言っていたので
『ホントはもっと苦いのか、地元の人はストレートでもいけるのか?』と思ったそうです。

  久米島でのお昼は地元の定食屋さんで食べていました。
私はソーキそば、友人Aはアバサー汁定食でした。
アバサー(ハリセンボン)をぶつ切りにしたみそ汁は、食べる身の部分が少なく、でもフグの仲間なので美味しかったらしく、Aは骨に付いた身を丹念にしゃぶるように食べていました。
Aは大学生の時、西表島の合宿でダイビングの免許を取っていました。
宿泊していた民宿では、その日取れたお魚が食卓に並ぶので、煮付けの魚がみんなバラバラだったり、ウロコの青いお刺身が出たりしたそうです。
「青いお魚は美味しくなかったよ」と言っていました。

  沖縄では山羊を食するので、時折メニューに『山羊汁』というものを目にします。
臭いという噂を聞いていたので、1度も挑戦したことはありません。
沖縄で郊外を歩いていると、たまに民家でヤギさんが飼われているのを見かけて
『この子たちも食用なのかなぁ…』と
ちょっと複雑な気持ちになりました。
  車で本島を移動中、大衆食堂の看板が目に入りました。
店の名前の下に
『豚汁』『山羊汁』『牛汁』と書いてありました。
『牛汁?これはギュウジルなのかウシジルなのか?そもそも牛汁を初めて見た!』とアレコレ考えてしまいました。
後で調べると、読み方はギュウジルで農林水産省のHPにレシピが載っていました。

  本島をドライブした時、お昼に米軍基地のゲート前の喫茶店に入りました。
サンドウィッチとアイスコーヒーを頼んだら、小さめの金魚鉢のぐらいのグラスに入ったアイスコーヒーと、耳つき食パンのワイルドなサンドウィッチが出てきました。
アメリカンサイズなのでしょうか、とにかく量が多くてもて余しました。
  暑さとアメリカンサイズに胃をやられた私とAは、あっさりとした晩ごはんにしたいと思い、ホテルの和食レストランでお寿司を選びました。
でもシャリがいまいち美味しくなくて、全く箸が進みませんでした。
「お魚とお米は北のほうが美味しいよね」とA がポツリと言いました。

  あるリゾートホテルのレストランで
メニューに鍋料理が4つありました。
海鮮鍋やキムチ鍋などの中にブイヤベースがあり、私たちはそれを頼みました。
先に大皿で具材が運ばれてきましたが、魚介のほかに長ネギや椎茸、梅の形のお麩までついていて、どう見ても和風の鍋の具材だったので、店員さんを呼び止めて具材を指差しながら
「ブイヤベースを頼んだんだけど」と聞きました。
すると店員さんは
「はい、それで大丈夫です」と答えました。
その後、ブイヤベースのスープが入った鍋が運ばれて、卓上コンロにかけられました。
どうやら、鍋の出汁やスープだけ違っていて、具材は全部一緒のようでした。
とりあえず、具材を全部入れて煮込んで食べましたが、ブイヤベース味に長ネギや椎茸は合いませんでした。

  コロナ前、最後の出張で沖縄に行った時、空港で沖縄のバーガーチェーン『A&W』のハンバーガーセットを食べました。
ドリンクはこの店オリジナルの『ルートビア』にしました。
ちょっと、薬のような匂いのするコーラのようで、子供の頃、地元で作られていたコーラに似たなつかしい味でした。

  


  

  


  
 



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