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のらねこ日記 ㊴
知らない子
ある夜、帰宅途中の私は、うちの3件手前の電柱のかげに、1匹の猫さんがいることに気がつきました。白にサバトラの若い子で、ここいらでは、見かけない顔でした。
試しに「チッチッチッ…」と呼んでみると、こちらに来て、私の足にスリスリしてくれました。
『ずいぶん馴れているな、どこかの家の子かな?』なんて思いつつ、ちょっとその猫さんをかまったあと、歩きだすと、その子は、長い尻尾を高くあげて、トコトコとついてきまきた。
そして、玄関前までついてきて、わたしがドアを開けると、なんと!中に入ろうとしました。
さすがにそれは、まずいかな、と思った私は、心を鬼にしてその子を閉め出しました。
その子はしばらく玄関ドア横のガラス越しにしばらく、中をうかがっていましが、そのうちいなくなりました。
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でも、 その子は、翌日以降2、3回やって来ては、わが家をのぞいていました。
かわいい子だったので、うちの子にしようかと、いう話も出ましたが、よそのうちの子だとまずいし、何よりもポン太さんが、ダメでした。
ふだんは、温厚なポン太さんが、その子が玄関前に現れると、ものすごい勢いで玄関のたたきに降りていき、尻尾をまるでタヌキのように、ぶっとくして、ガラス越しに全力で
「うぅぅ~!」と威嚇していました。一方の外の猫さんは、まったく反応していませんでしたが、そのうち来なくなり、近所で見かけることもなくなりました。やはりどこかのお家の子だったのかもしれません。
ひとりっ子になったポン太さんに、弟か妹をとも考えていたのですが、この件もあって断念しました。
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