北原帽子(きたはらぼうし)

本の編集実務者。ブログ「北原帽子の似たものどうし」(https://kitaharab…

北原帽子(きたはらぼうし)

本の編集実務者。ブログ「北原帽子の似たものどうし」(https://kitaharaboushi.hatenablog.com/)で、同音/同訓異義語や言葉の使い分け、自分の文章の出来上がり方について紹介しています。

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編集実務で得た知見をまとめた本。

こんにちは、北原帽子です。 日頃は書籍の編集実務にたずさわっています。 仕事で得た知見をまとめて、これまで2冊の電子書籍を出版しています。今回はその自著についての…

自分が書いた文章の不思議。

こんにちは、北原帽子です。 自分が書いた文章というのは不思議ですよね。なにかコントロールできそうで、できない。コントロールできなそうで、できてしまうというか。わ…

最近アクセス数の多い【類義語】を紹介します。

こんにちは、北原帽子です。 日頃は紙の本の編集実務にたずさわっています。 自著『気づけなかった同音異義語 Kanji and typos』では、変換ミスを中心に、わたしたちが間…

最近アクセス数の多い【同音異義語】を紹介します。

こんにちは、北原帽子です。 日頃は紙の本の編集実務にたずさわっています。 自著『気づけなかった同音異義語 Kanji and typos』では、変換ミスを中心に、わたしたちが間…

白ページの誘惑(後半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

前半から引き続き、白ページの扱い方について書きます。 推敲や校正段階、著者が書きたかったであろう表現イメージや文章メイクをうながすのが本来の作業現場の役割です。…

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白ページの誘惑(前半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

最近仕事の現場で、ある章の章末を「白」とページ指定してある赤字原稿に遭遇しました。本文では白ページは指定するものではありません。本来はゲラで何も書かれていないペ…

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編集実務で得た知見をまとめた本。

編集実務で得た知見をまとめた本。

こんにちは、北原帽子です。
日頃は書籍の編集実務にたずさわっています。

仕事で得た知見をまとめて、これまで2冊の電子書籍を出版しています。今回はその自著についての紹介です。

1.『文章の手直しメソッド 〜自分にいつ何をさせるのか〜』(Amazonサイトへ)
まとまった文章をつくる際の手順、段取りに特化したコンパクトなガイド本です。

下記は、本書の最後に添えた文章「おわりに」をブログ公開した記

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自分が書いた文章の不思議。

自分が書いた文章の不思議。

こんにちは、北原帽子です。

自分が書いた文章というのは不思議ですよね。なにかコントロールできそうで、できない。コントロールできなそうで、できてしまうというか。わたしの場合、メモ程度のものから思いのほかいい長文ができたり、途中で飽きてしまったのにそんな自分がいやで惰性で書きつづけていたり、逆にあきらめては寝かすことを繰り返していたら、何を考えていたか思い出せないくらいの内容が目の前にあったり。それ

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最近アクセス数の多い【類義語】を紹介します。

最近アクセス数の多い【類義語】を紹介します。

こんにちは、北原帽子です。
日頃は紙の本の編集実務にたずさわっています。

自著『気づけなかった同音異義語 Kanji and typos』では、変換ミスを中心に、わたしたちが間違いやすい同音/同訓の異義語を取り上げました。他に編集現場の目線で、類義語の使い分けのコツも解説しています。

これに関連して、今回、はてなブログ「北原帽子の似たものぼうし」で最近アクセス数の多い類義語の記事3本をご紹介し

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最近アクセス数の多い【同音異義語】を紹介します。

最近アクセス数の多い【同音異義語】を紹介します。

こんにちは、北原帽子です。
日頃は紙の本の編集実務にたずさわっています。

自著『気づけなかった同音異義語 Kanji and typos』では、変換ミスを中心に、わたしたちが間違いやすい同音/同訓の異義語を取り上げました。編集現場の目線で、使い分けのコツを解説しています。

これに関連して、今回、はてなブログ「北原帽子の似たぼうし」で最近アクセス数の多い記事5本をご紹介します。同訓の異義語が並び

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白ページの誘惑(後半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

白ページの誘惑(後半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

前半から引き続き、白ページの扱い方について書きます。

推敲や校正段階、著者が書きたかったであろう表現イメージや文章メイクをうながすのが本来の作業現場の役割です。こうした役割のあるなか、成り行きで決まるはずの章末、白ページを入稿で指定するとどうなるか。著者から出てきた新たな意向や変更、気づきを文章に反映する機会を奪いかねません。文章量の増減のせいで組版が指定どおりにいかなくなることも多いので、編集

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白ページの誘惑(前半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

白ページの誘惑(前半) ~【本の編集】作るときに最初に決めること、成り行きで変わること~

最近仕事の現場で、ある章の章末を「白」とページ指定してある赤字原稿に遭遇しました。本文では白ページは指定するものではありません。本来はゲラで何も書かれていないページを確認するために用いられるものです。今日はこの話をしてみます。

白ページを早い段階から指定したくなる気持ちはなんとなく分かります。台割をつくってページごとの内容をとりあえず確定したい。これは制作過程での自然な思考の流れのように思えます

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