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ベンチャーCFOに向かない人がいるとすれば・・

みなさま、おつかれさまです。
今日は関西のVC関連記事が2件あり、地方ベンチャーの活性化が期待され、うれしいことです。

【ベンチャーCFOになってみて】
 さて、本題ですが、
 複数ベンチャーでCFOや管理本部長に就いてみて、

会社によって担う役割は結構違う
 →組織で不足している機能を担うため、業務に偏りが生じる
  例1.)経理財務や総務など、バックオフィス何でも屋さんのケース
  例2.)経営企画まで担うCOO寄りのケース
       例3.)投資家、VC資金調達、M&Aなど攻めのケースなど
    (担える業務範囲が広いほうが有利となる)
  ※ CFOと管理部長については↓ご参照

どの組織に入っても、
 目線や視座はあくまで経営者である点は同じ
例えば、
 財務が管轄になりますが、将来のキャッシュフロー見込を間違って、資金ショートを起こした場合、会社は大変なことになりますので、絶対にミスできない。
 労務対応について法令知識が不足したため、法令違反を起こして、IPOにおいて致命的なミスとなる。
などなど、コーポレートの責任範囲は広く、また重責です。大企業であれば、複数名で責任をカバーしあったり、前任者のアドバイスを得られたりしますが、ベンチャー企業においては、自分一人が最後の砦となり、目を配る役割となります。
 簡単に言えば、何かミスが生じても、社長や上司の責任にできず、自身がダメージを一身に受けるという感じでしょうか。

【みんなでサポートするのがベンチャー】
 
少し強めの責任感を強調しましたが、一方で、ベンチャーの役員は未経験者が独学で頑張っているケースも多々あり、たとえ失敗しても、みんなでフォローし合う環境であることもぜひ協調しておきたいです。
(会社のステージが進めばミスが致命的になりますが、初期の頃にはミスも何とか治癒する、という場合もあるかと)
 
【向いてない人がいるとすれば】
 
みんなが分からないなりに全力で職責を果たす、という、汗をかく環境が多いので、ワチャワチャを楽しめる、というマインドが極めて重要かと思います。
 大企業や金融機関、監査法人からベンチャーに飛び込めば、確実に面食らう、要は環境の違いを理解しておけば安心かと思います。
 一方で、決まったルールで動きたい人や、誰かの指示で動くのが快適な人、日ごろ業務において自分で意思決定する(何が正しいのかを問う)習慣がない人にとっては、つらい環境かもしれません。なぜなら、やること全てにおいて、前例がなく、指示がなく、自分で正解を導き、かつ、正解に向けて周りの人たちを動かす必要があるからです。

【会計士や経理属性の方などに】
 求人票にある項目の大半について、きっとご経験があり取り組めるものだと思います。が、ベンチャーにおいてはジョブスクリプションの項目全てが未整備で、自分が一から立上げ、組織を動かしていくものであると理解しておけばよいかと思います。
 知識や経験を総動員して取り組めるという意味でやりがいしかない、と考えられる方であれば、大きな裁量に羽を広げて大活躍されること間違いないです。

 私自身は、会計ご出身者がもっともっとベンチャーCFO領域に進出して大活躍していただきたいと考え、記事を書かせていただいております。
 私も精進途上ですが、壁打ち相手など、ご相談いただきぜひ情報交換しましょう。

 nishida@kitahamacpa.com (西田会計士CFO事務所)
 会社HP https://local-venture.com/