高齢者の歩行について
◾️はじめに
みなさんが日々臨床で患者さんをみるなかで
「歩いていると足が前にでなくなってくる」
という訴えの方はいませんか?
今回はそんな時にどのような目線で患者さんを見たらいいのかを
歩行についての分析をしながらお話していこうと思います。
◾️前提として
この「足が前に出にくい」という症状は
閉塞性動脈硬化症や腰部脊柱管狭窄症などによる
血管性・神経性の間欠性跛行とは別と考えます。
もちろん中にはそういった疾患を有している方も
いるかもしれませんが器質的なものとは分けて考えます。
◾️歩行について
歩行というのは基本的に前に向かって進んで行くものです。
なにを当たり前のことを言っているんだ?
そう思うかもしれませんが歩行を考えるにあたって
とても大事なことです。
なぜかというとどうやったらその前に進んでいる力を
効率よく作り出せるかを考える必要があるからです。
その前に進む力を推進力と言ったり
足で身体を押し出す力として床反力と言ったりもします。
まずそこについて考えていきましょう。
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