とーか

素敵な作品は消化して血肉にしたい。いい舞台を最高だったよって言うための場所。 私を特定…

とーか

素敵な作品は消化して血肉にしたい。いい舞台を最高だったよって言うための場所。 私を特定しても何も言わないでください。

最近の記事

いつか燃え尽きて 粉々になってもいい

 カミシモ3 決戦前夜篇を見ました。剣劇の感想も下書きに置かれたまま、千秋楽配信を流しながらこの記事を書き始めています。  先に断っておきますが、私は100%楽しめたかと聞かれたらそうでもない人間なので、どちらかといえばお気持ち表明の記事です。うまく消化できないモヤモヤを言語化するためにこの記事を書いています。楽しかった方はこんな記事など読まずに、ご自身の感じた思いを大切にしていただければと思います。  私は初日に劇場でこれを見たとき、正直いうとnot for meな舞台で

    • この挨拶をするのも今回が最後かぁ、なんかちょっと寂しいね

       「二階堂優の事件簿~エリーニュエスの断罪~」を見た。個人的なことだが、バルスキッチンが終わったと思ったら二階堂優の事件簿が始まり、次の日から剣劇三國志が始まり、週末には2推しの個イベがあったり、色々密集していた。個イベは告知が遅すぎていけなかったが。  春夏秋冬ぜんぶ見れてよかった。シリーズ最後を、こうしてちゃんと見届けることができて本当に幸せだった。優、雄吾、有栖の3人が本当に好きなので、3人の成長を見ることができてよかった。  二階堂優の事件簿シリーズはデスナインシ

      • 私は、ただあんたと一緒にいられるだけで幸せなんだよ

           劇団バルスキッチン第33回公演『どぎまぎメモリアル ~まぎまぎブルーver.~』を見てきました。毎年春にやっているこちらの公演ですが、昔、女の子の推しがWキャストで出ていたので見るのは2度目なんですよね。  お父さん(ズドンさん)以外全キャストが違う公演、しかも推しの演じる役が違うため、まったく違う視点で2回目見れて、どぎメモの世界がより好きになった気がします。  陸くんは、主人公の家でニートをしている……という名目で、実は信宏の会社で働く立派な会社員だ。27歳?(

        • イマーシブ体験と呼ばれるものの話

          (この文章は私の思考の過程であり、すべての話はこういう意見もあるよね程度にとどめておいていただけるとありがたいです) イマーシブ【immersive】[形動]没入感のあるさま。その状態にひたれるさま。多く、劇場やゲームの演出や体感装置などについて言う。 「出典:デジタル大辞泉(小学館)」  コロナ明けから急速に広がりだした、体験型アトラクション。従来のアトラクションと異なるのは、観客がその物語・その空間に参加する、ということだ。リアル脱出ゲーム、VRスポーツ体験、西武ゆう

        いつか燃え尽きて 粉々になってもいい

          このボールを持つ感覚これだけは 体が覚えているんだ

           リトルバスケは脚本がすごい。メインはスヒョンとジョンウが中心の物語だが、キャラクター一人ひとりにそれぞれストーリーがあってそれが2時間という短い尺に綺麗に無理なく詰め込まれている。  6人という人数もちょうどいいし、小物などで差別化をされていて今誰を演じているのかがすごく分かりやすい。一人ひとり見せ場があるから各々がすごく愛おしくなってくる。  私はすごくサンテが好きなのだけれど、ストーリーが見えづらいけれどサンテが一番しっかり重いものを背負っていると思う。考えれば考える

          このボールを持つ感覚これだけは 体が覚えているんだ

          おたく総決算2023

          だんだん、よいお年という挨拶を聞くようになってきた。 年というのはただの区切りで、年を越したところで時間の流れは止まらないし、何かが変わるということもない。けれど、一年という長い時をいったん区切って総括をすることで、2022年の自分と2023年の自分で何が変わったか、何が変わってないのかを確認したいのだと思う。人間とは絶えず変化し続ける生き物なので。 毎年推したちは自由に色んなことをしているなと思うが、今年は本当に色んなことがあった。 最推しは一人芝居もしたし演劇ユニットも

          おたく総決算2023

          大人のふりなんてするなよ

          ※解なしのネタバレしかないです 梅津さんの頭の中を私は全然知らない。 それなりの年月推してきているし、ニコ生は過去のものから全部見ているし、インスタライブやスペースはアーカイブがあるものはすべてしっかり見ている。 梅津さんの考え方や過去の経験、好きな映画や本をできる限り集めたり触れたりしてみた。 けれどやはり私は、梅津さんの頭の中を全然分かっていない。 少しは、分かることもある。でもやっぱり全然分からない。 知りたいと思っているうちが、一番楽しいのかもしれない。 いま、

          大人のふりなんてするなよ

          俺たちはよお。存外、愚かで、救いのない、どうしようもない奴らだぜ。

          私は自分のことを、世渡りは上手いかもしれないが器用な人間ではないと自負している。 面倒くさがりで計画性がなくて、舞台オタクをギリギリしているという状況である。チケットの申し込みをよくすっぽかすし、発券して券面をじっくり見たら予定帳にメモしていたのと違う日を取ってたこともある。 しかも、友達も数人しかいない。 いつも孤独感を抱えていて、誰かとその孤独感を共有したいと思っている。 三人吉三改め、三人どころじゃない吉三。 この舞台を思い返すと、なんだか自分は孤独ではないような気が

          俺たちはよお。存外、愚かで、救いのない、どうしようもない奴らだぜ。

          そうだろ?みんな、これが見たかったんだろ?

          朗読劇「二階堂優の事件簿」~プロクルステスの寝台~を見てきました!!! 始まる前までは、二階堂優がホームズで、森雄吾がワトソンで、澤山要が被害者もしくは依頼者なんだろうなと思ってた。 『この舞台に脇役も観客もいないわけ。全員主要人物で、被害者で、共犯者で、目撃者。』 そういえばそういう脚本を書かれる方でした……忘れておりました……。 流久里さんの脚本は、けっこうチェーホフの銃のセオリーを意識して書かれているような気がする。必要ない登場人物はいない。登場人物にはみんな過去

          そうだろ?みんな、これが見たかったんだろ?

          たくさんの君を 知ってるつもりだけど

          『明けましておめでとうございます。』 そんな挨拶もひと段落して、だんだん浮足だった雰囲気が落ち着いてきた今日この頃。 私は未だに、クリスマスに囚われている。 クリスマスリーディングステージ「クリスマスイブのおはなし」(便宜上舞台と呼称します) この舞台は、クリスマスイブのおはなしという絵本の朗読と有名なクリスマスソングのライブの二本立ての、子どもを対象とした舞台である。 しかし、去る12/27、客席にいたのはほとんどが同世代の女性たちであった。 それはそうだ。新妻聖子、山

          たくさんの君を 知ってるつもりだけど