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生徒は教師や講師をもっと利用してほしい

教師や講師という職業の人に対しては、「何かを教えてくれる人」という認識を持っている人が多いように思います。
教師という字は「教える人」と書くので、そういった認識も間違ってはいないのでしょう。
しかし、教師や講師の人に対して「何かを教えてくれる人」という認識を持つのは、せいぜい義務教育を終えるまでくらいにしてほしい。
義務教育を終えた後からは、教師や講師という職業の人は、「自分の成長のために利用する人」という認識を持ってほしいです。

今、世の中には沢山のコンテンツであふれています。
どんな分野でも、分かりやすい入門書や解説書がありますし、YouTube等の動画で分かりやすく講義をしてくれるものも増えました。
ホームページやブログでも何かの分野について分かりやすく解説しているものは多いです。

これだけコンテンツがあふれている今の時代では、同じ空間で顔を合わせた状況であるにもかかわらず、一方的に相手に何かを教えようとする授業や講義にはさほど価値はありません。
同じ空間での授業や講義は、教える側と教わる側、双方向によるコミュニケーションが成り立っている状態にこそ価値があります。

お互いがそのことを認識し、教える側は相手に様々な問いかけをする。
そして、教わる側は自分の成長のために積極的に教師・講師という立場の人間を利用することが大事ではないでしょうか。

私は今講師という職業をしていますが、講義をしていて、何度問いかけをしても返答がなかったりリアクションがなかったりすると
「私の存在意義って何?」と思ってしまいます。
それこそ、テキストをわかりやすく作りこみ、講義している動画を撮ってしまえば、それで完結してしまいそうです。

講義の中でどれだけ対話ができるかは、講師の力量次第でもあります。
しかしお互いにとって有意義な対話を成立させるには、お互いに相手と対話する意思がないと成立しません。

授業や講義はお互いの対話であることを認識し、教師や講師を自分の成長のために利用しましょう。

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