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手段の目的化という本末転倒にならないために

何かに取り組んでいるとき、目的を明確に意識していないと、手段の目的化が起こります。

私は仕事でプログラミングを教えていますが、プログラミングというのは問題解決のための手段です。

エンジニアとかプログラマーを目指している人がプログラミングを学ぶことはもちろん必要なのだけれど、それはあくまで仕事で問題解決をするときの手段でしかありません。

プログラミングを学んでいる人の中には、プログラミングを習得すること自体が目的になってしまっている人がいますが、それは手段が目的化してしまっています。

ただただプログラミングが好きで趣味で学ぶというのも、それはそれですごく良いことなのですが、仕事という場においては目的を達成することが最重要項目だったりもするので、目的を忘れて手段が先走っている状態になるのはよくない。

技術に対する好奇心が強い人ほど、新しく習得した技術を使いたがる傾向があります。目的の達成よりも、自分が使ってみたい技術を使う事の方が優先度が高くなってしまい、時間を守れなかったり、余計な機能を付けてしまったり、という事態が起きます。

そうならないために、目的を意識して、手段が目的化しないように注意しましょう。

なんてことを受講生に伝えたりするのですが、伝えている中ではっとしたことがありました。。

自分も陥っていた手段の目的化

人に注意しておきながら、実は自分自身も手段の目的化に陥っていました。。

それは、このnoteを書く行為。

私がnoteを始めてもともとのきっかけは、自分自身が持っているノウハウや、研修の中で受講生に伝えたいことを誰でも見れる形で残しておきたかったから。

そうすることで、私が直接伝えきれなかった事でも、このnoteを見ることで伝えたかったことを間接的に伝えることができる。
直接口頭で伝えることもできて、文章でも伝えることができれば、教育の質の向上にもつながります。

そういう目的でnoteを始めたにも関わらず、noteを書くことが習慣になると、書くことが目的になってしまっていました。

noteを活用することで教育の質を上げようと思っていたのに、noteを書くことに集中しすぎるあまり、1人1人の受講生をきちんと見て、時間を見つけて対話しようとする意識が以前よりも低くなってしまっていた気がします。

これこそ手段の目的化。本末転倒ですね。

noteに書きたいことはまだまだ色々あるものの、自分自身、1人1人ときちんと向き合って対話することを大切にする意識を持たなければいけません。

人に何かを伝える時は、自分自身も客観的に見つめなおす

仕事柄、人に何かを教えたり、指導したり注意したりすることが多いです。

そんなとき、指導していること、注意していることが自分自身にも当てはまっていないかどうか、その都度冷静になって自分を見つめることが重要だな、と感じました。

自分自身が人に指導していることが実践できていなかったら、何を言っても説得力がなくなってしまいます。

そういう人を反面教師として自分の成長に活かしてくれるのなら、それはそれでよいのですが、やはり教える立場にいる以上、自分が手本となって上げることが一番の理想です。

・手段の目的化に陥らないように目的を意識すること
・人に何かを伝える時、自分にも当てはまっていないか冷静に自分を見つめること

この2つを再認識しました。

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