喫茶ホシノヒ

ライターでコーヒーインストラクターで占いも少し。美味しいもの、美しいものが大好き。自分…

喫茶ホシノヒ

ライターでコーヒーインストラクターで占いも少し。美味しいもの、美しいものが大好き。自分に優しく、いい意味でわがままに生きていく。モットーは「しなやかに、美しく、わがままに!」悲壮感のなさに定評のあるシングルマザーです。書きたいことをいろいろ書きます。

マガジン

  • 好きなものを好きというだけのところ

    好きなものに対して抱いた気持ちを、好きも楽しいも淋しいも不安も悲しいも嬉しいも、全部わさっと置いておくところ。

  • 本日の提案 喫茶ホシノヒ

    いろいろな朝に思いついた、おうちカフェの妄想をしまってあります。おやつやお昼や飲むものに悩んだときのヒントになればうれしいです。

最近の記事

次の一歩はどこに置くのか

人生を支えてきた存在に節目が訪れるとき。喪失感も悲しみも淋しさもあるけれど、なんとも言えない不安を感じるケースもある。今まさにそれ。 2020年12月1日。小林賢太郎さんが、パフォーマーを肩書きから外し、表舞台を退いたと知った。あれから1年。結構ちゃんと受け入れて生きてきた。 また舞台で観られるものだと思っていたから、とても驚いたし、ショックだった。でも、発表されたコメントは、「なるほどそうなのか。そういうことなら作品を楽しみに待っていることにします」と思えるもので。

    • 感性を育てるということ

      娘と企画展に行ってきた。ありがたいことに、高校生以下は無料で見られる展覧会も多い。今のうちだとばかりに、小さい頃からよく連れ歩いている。 小さい頃は、音声ガイドを聴きたがることもあった。けれど、外からの情報を同時進行で入れることは、自分の感性を抑え込んでしまうかもしれないと考えて、与えずにきた。「ママのケチ」だのなんだの言われたものだけれど、そうじゃないんだ、娘よ。 今度は自分が大きくなって、よその小さい人が音声ガイドを聴きながらうろうろしている様を見た娘。 「音声ガイ

      • 秋晴れの高い空の日のおうちカフェ提案

        朝晩はなかなか冷えるようになって、お散歩に出るのも億劫になる。だってお布団がわたしを離してくれないから……。なんて。 活動は、始めてしまえばゆるゆると流れていくのだとわかってはいるけれど、そう簡単に割り切れないのが冬というものよ。ね。 こんな日はまず、暖かいところで作戦を立てる。 あのコースを通ってパン屋さんに寄って。きっと焼きたてが出ているから、クロワッサンを買おう。もしあれば、チーズと蜂蜜のパンも。きっとその頃には気持ちも身体もほこほこしているはずだから、ちょっとだ

        • コーヒーを贈る

          友人に、コーヒーをプレゼントしました。 昨年までは「〇〇ラテってコーヒー?」と問い合わせがくるほどに、コーヒーが苦手だった友人に。 今年に入ってコーヒーが飲めるようになり、こんなお豆が美味しく飲めるようになった! という喜びを届けてくれる可愛らしさ。では大人の階段をのぼったあなたのお誕生日に、わたしから贈れる楽しみはこれしかないでしょう、との思いからです。 その友人とは、かれこれ10年くらいの付き合いになるのですが、娘とも仲良くしてくれていて、娘も自分の友達だと思ってい

        次の一歩はどこに置くのか

        マガジン

        • 好きなものを好きというだけのところ
          2本
        • 本日の提案 喫茶ホシノヒ
          34本

        記事

          世の中、不安産業に満ち溢れてるなぁと思ったりして。これじゃダメなんよ! よりも、こうするといいよ! のほうが、心穏やかな気がするなぁ、なんて。意図を持った表現かあるのも事実だし、ただの好みだけど。でもわたしは優しい表現が好きだなぁ。

          世の中、不安産業に満ち溢れてるなぁと思ったりして。これじゃダメなんよ! よりも、こうするといいよ! のほうが、心穏やかな気がするなぁ、なんて。意図を持った表現かあるのも事実だし、ただの好みだけど。でもわたしは優しい表現が好きだなぁ。

          新しいことにワクワクする昼のおうちカフェ提案

          いくつかしている仕事のうち、ひとつが新しい形態に変わった。そして、ひとつ新しく増えた。 どちらも、これからどう進んでいくのか、どう進めていくのか、楽しみでワクワクする。 そんなワクワクする気持ちを抱えて、キッチンに向かう。高揚感は人を動かす力になり得る。差し込む日差しも、背中を押しているように感じる。 湯むきしたミニトマトをニンニクの香り立つオリーブオイルで炒めて、かために茹でたパスタを絡めたら、ブロッコリーと蒸し鶏を加える。おしょうゆをひとまわししてなじませたら、お山

          新しいことにワクワクする昼のおうちカフェ提案

          かける手間を選びたくなる朝のおうちカフェ提案

          なんとなくシャキッと目覚めた朝は、動きが軽い。 水分をとって、ストレッチをして、床を掃く。洗濯機を回している間に散歩に出る。乾燥までしてくれる。導入してよかった。 洗濯物を干す手間を省いた代わりに、お豆を手で挽く。ゆとりある朝を満喫できると、こんなにも晴れやかな気持ちになるのだな、なんて。 気持ちと同じように晴れやかなグアテマラを細めに挽く。秋の空に似合う雰囲気に出来上がるはず。ダブルウォールグラスに注いでキラキラに。 夏が去るのを惜しむように、たくさん出てくるナスを

          かける手間を選びたくなる朝のおうちカフェ提案

          眠れずに迎えた朝の香り豊かな喫茶提案

          満月の夜。なんとなく眠れなくて、そのまま起きていてしまった。会社の始業まではまだ余裕がありすぎるし、かといって眠れるわけでもなく。 じゃあいっそ! と思い立って、ひと駅となりのカフェへ。朝の時間はいつも空いているけれど、飛石連休の平日は、いつにも増して空いている。外を歩く人には心なしか気忙しさが見えて、連休明けも感じる。 ぼんやりした頭をシャキッとさせたいでもなく、穏やかに時間を過ごしたい気分。上質なスチームミルクとエスプレッソで、フラットホワイトを。空気を抱き込むように

          眠れずに迎えた朝の香り豊かな喫茶提案

          心の、手の届かないところに触れる

          小林賢太郎作品には、そんな作品が数多くある。 大好きです。 見て見ぬふりをしている自分を見つけて、向き合わねば、という気持ちにさせてくれる。どんなに蓋をしても自分だけは絶対に誤魔化しきれないって、本当はわかってるんでしょう? と言われているような。 「うるう」や、小林賢太郎テレビ10の「本と嘘」。心の奥のほうで、感情がぐしゃっとなって手が届かなくなって、なかったことになっているようなところに染み渡っていく感覚がある。 寂しさや悲しみや苦悩を見ないふりして、時間の流れに

          心の、手の届かないところに触れる

          殻の中で軽やかな気持ちを楽しみたい朝のおうちカフェ提案

          好きな音楽を聞きながら歩く朝。今日は自分の好きなものにどっぷりと浸りたい気分。今年は残暑らしい残暑はないのかもしれないな、なんて、ずいぶん歩きやすくなった空気を感じる。 ちょっと大まわりしてたくさん歩いたら、疲労よりも気持ちよさが勝っていて。いつもよりやる気が出たから、ちょっとだけ手をかけよう。 なすとトマトとブロッコリーのお味噌汁にたまごを落とす。こんがり焼いたトーストに、バターをじんわりと。角を大きめにカットして、お味噌汁に。ちょっと夏っぽい具材のお味噌汁に、ほっこり

          殻の中で軽やかな気持ちを楽しみたい朝のおうちカフェ提案

          愛しい時間を抱きしめたくなった朝のおうちカフェ提案

          喫茶店といえばピザトーストとリンゴジュース。 子どもの頃、よく祖父が連れて行ってくれた、本屋さんの上の喫茶店。家から公園によって少し遊んで、本屋さんに行くのが祖父とわたしの定番のお散歩コース。 祖父は、「休憩して帰ろうか」と言って、そのまま本屋さんの上にある喫茶店へ。入口すぐの窓際のソファに座って、ピザトーストとリンゴジュースと、コーヒーを注文する。いつもリンゴジュースのわたしにも必ずメニューを見せて、何にするか聞いてくれるのが、何度でも嬉しかった。 「おじいちゃんと半

          愛しい時間を抱きしめたくなった朝のおうちカフェ提案

          晴れた朝にお気に入りを楽しむおうちカフェ提案

          夏の戻りのようなもんやりとあたたかい、でも秋のさわやかさも感じられる朝。散歩には長く、ウォーキングには短い距離をふらりと歩く。通勤で使う道のとは反対側からまわって、お気に入りのパン屋さんへ。大好きなメロンパンを買って、いつもの帰り道から帰る。 出勤途上の人が歩く時間にラフな格好に手ぶらで歩いて、パンを買って逆行する。その流れが初めは気まずくもあったのだけれど、慣れるとだんだん当然になってきて。通り道の猫たちとも顔見知りになれた気もしたり。 大きめの青いお皿に、ひよこ豆のサ

          晴れた朝にお気に入りを楽しむおうちカフェ提案

          モロッカンサラダをもりもり食べたい欲がすごいんだけど、正解が知りたいからまず専門店に行きたい。けど時世がなかなか許してくれないの、ほんとに難だよね。雰囲気とかサービスとか込みで美味しいもの楽しみたいのにね。

          モロッカンサラダをもりもり食べたい欲がすごいんだけど、正解が知りたいからまず専門店に行きたい。けど時世がなかなか許してくれないの、ほんとに難だよね。雰囲気とかサービスとか込みで美味しいもの楽しみたいのにね。

          じっくり書き物をしたいときの喫茶提案

          来年の手帳を買った。ちょっと早いけれど、確実に入手したいものの買いどきは「発売日」だから。 買ったらすぐに書きたい気持ちと、十分に考えてから書き始めたい気持ちが交錯して、開封しては、またパッケージに戻したりして。決まっていることから書き始めてしまえばいいか、と思ったものの、全体のバランスも考えたくなったり。 こんなときは外に出るに限る。ノートとお気に入りのペンと新しい手帳、今年の手帳も一緒に。 落ち着いて過ごせる、静かな喫茶店がいい。ゆったりとしたスペースに、書き物をす

          じっくり書き物をしたいときの喫茶提案

          筆で掃いたような雲が空を覆う朝のおうちカフェ提案

          雲に覆われた空は、夏よりは遠く冬よりは近く感じられ、水彩絵の具を引いたように白い。深呼吸しても、肺が洗われるような感覚よりも、夏の名残りを吸い込んだ感が強い。ほんの少し差した日は、あっという間に雲を照らすだけになってしまった。 今朝はマンデリンのピーベリー。甘くてさわやかな香りがする。物悲しくなりがちな秋への移ろいに、華やかな彩りを添える。ころんとした香りが印象深い、季節の変わり目にぴったりのお豆。 食パンを厚めにスライスして、バターとバナナとクリームチーズとシナモンシュ

          筆で掃いたような雲が空を覆う朝のおうちカフェ提案

          起きそびれた遅い午前のおうちカフェ提案

          朝晩なんとなく冷えるようになると、一晩分の体温を蓄えたベッドはあまりにも愛しい。ふんわりとした優しさに流されてしまう。 朝はもうきているのに。 明るくなりきって、空腹に気付く。もう午後も近いし、しっかりめにブランチにしよう。 イングリッシュマフィンをトーストする間に、ふわふわのチーズオムレツとベーコンを焼く。バターを塗ったマフィンに、レタスと一緒に挟んだら、主役の出来上がり。 蒸し鶏とブロッコリーとミニトマトのマリネに、旬の果物は梨とぶどう。少しずつ添えたら、青いお皿

          起きそびれた遅い午前のおうちカフェ提案