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【138】人間関係へのマインドフルネス応用③ - マインドフルに人の話を聴く

ここ最近、下肢の痛みが酷くなり、どんな動作でも耐え難い激痛があるので、この記事を上げるのがやっとの状態です。

なかなか皆様のところへも訪問できず、申し訳ございません。
ご訪問くださる方々に心より感謝申し上げます。

本日も以下マインドフルネスのワークブックにて学習していきます。


ここ数回は人間関係の改善に役立つマインドフルネスを学習しています。

今回も前回の続きです。テーマは「マインドフルに人の話を聴く」です。


マインドフルなコミュニケーションとは


これまで他の人とのコミュニケーションの中で、「心がつながっているな」「尊重されているな」「愛されているな」という感覚を感じたことがあると思います。
一方で、「全く話が噛み合わない」「軽視されている」「欲求が満たされない」という経験もしてきているはずです。

健全なコミュニケーションにおいて大切なのは、同調や共鳴です。

コミュニケーションの中で、脅威やストレス、不快感、恐れなどを感じたりすると、相手の話をシャットアウトしたり、自分の要求や感情を適切に伝えられない、もしくは相手を非難してしまうということがあるかもしれません。

これが続くとさらに他人への反発が強まり、相手に共感できなくなるばかりか、自分だけの見方や思考だけに閉じこもってしまうことになりかねません。

自分自身の思考、感情、感覚に注意を向けながらマインドフルにコミュニケーションをとることで、相手に対して無意識ではなく、意図的な対応をすることができるようになります。


マインドフル傾聴法


日々、身近な人から「ちゃんと人の話を聴いてるの?」と言われることがあるかもしれません。

かく言う私もそうです。何かに集中している時に話しかけられても、脳のリソースがほぼ取られているので、十分な反応ができないばかりか、話そのものが耳にすら届かないということがあります。

女性はテレビを見ながら電話できると言われますが、男性はどちらか一方に集中してしまうので、どちらかの情報は遮断されてしまうことが多いそうです。
つまり、電話の途中でテレビに意識が移ると、電話の声が本当に「聞こえなく」なります。

また、子どもも様々な情報に対して脳が「自動化されていない」ので、多くのことに対して脳のリソースが注がれています。

この状態で親が何か言ったりしても、そもそも「聞こえていない」ことが多くなります。

人は自分の話を聴いてもらいたいという欲求があります。従って、コミュニケーションにおいて、理解されたい、受け入れられたい、愛されたいという気持ちがとても重要になります。


スペインのことわざに「おしゃべり好きの2人は、一緒に長旅できない」というのがあるそうです。
聴くことより話すことが大好きな者同士でいると、お互いに苦痛になることを表しています。


「聞く(hearing)」と「聴く(listening)」では全く違う


「聞く」と「聴く」では、意味するところが全く異なります。


「聞く」という状態は、受動的に音の振動に対して耳が反応しているに過ぎず、無意識な生理現象です。ここに思慮深い注意はありません。

「聴く」とは、「聞く」状態にプラスして、話し手のボディランゲージ、声のトーン、表情にも注意が向いている状態です。

すなわち、「聴く」ことを意図的に選択しない限り「聴く」ことはできないのです。

しかし、現代人の多くはあまりの情報量故に「聞く」ことに多くの時間を費やしています。

また、意図的に自分にとって好ましい情報を「選択」してしまっています。「聴いていて」も自分の興味のないこと、反対意見には耳を貸さないことが多いのです。

自分の意見に相違があったり、望んだような話ではなかったとしても、相手の話を聴くことができれば、実りのあるコミュニケーションとなります。


マインドフル傾聴法実践


誰かがあなたに向かって話をしているとき、その人が完全に話し終わるまで注意を向け、話の腰を折っていないかどうか確かめます。

心がさまよいはじめたり、余計なことで腹が立ったり、相手に反論してやろうという気が生まれてきたら、そこに気づいてあげます。そして再び「聴くこと」に注意を戻します。

すると、相手は話を聴いてくれていると実感し、守りに入ることがなくなります。

自分自身も脳のリソースが他のことに使われず、相手の話に集中するので、相手の話がよく分かるようになります。このことが相手も自分との間に実りある対話やつながりを作り出します。

相手の話が終わったら、それに対して反応する前に一呼吸置きましょう。

また、マインドフルに聴けなかったとしても、自分を許し、心のさまよいに気づいたことを成長と喜びます。

人と話している時に意識がそれたら相手の話に注意を戻す訓練を続けることで、習慣的な偏見がなくなり、より深いメッセージを相手から受け取れるようになるかもしれません。

人間には耳が2つ、口が1つついています。

すなわち、人は話すことよりも2倍も「聴く」ことができるのです。


とここまでまとめてきましたが、そもそも相手の話が一方的であったり、独断と偏見に満ちていたり、単なる悪口大会や話がつまらない場合はどうなのかという疑問は残ります。
それでも傾聴の練習として受け取れば良いということかもしれません。

あまりにも話が「聴くに耐えない」ものであるなら、適度に傾聴して早めに離脱することも「選択」した方が良さそうですね。

と身も蓋もないことを書いた上で終わりと致します。
※ 下肢の痛みがひどすぎて、正直マインドフルな行動が難しいですね……

ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。
いつもご訪問頂き、またいいねやフォロー頂けることに感謝致します。

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「創作大賞2023」ファンタジー小説部門応募作品です。全編約50000字程度の短編小説となっております。


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