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写ルンです、よ!No.2

前回の続きです。どの世代から「写ルンです」を知っているのかわからないけど、写ルンですで撮影した写真をアップしました。ご覧になってない方、こちらからぜひ。


ぜひ、と言いながら元々うまい方ではないけど自分の撮影のヘタさに驚きました。
そして写っていない!”写ルンです” なのに「フラッシュ」を使ってないことで写っていない写真がたくさん。
今やデジカメ&スマホで撮影失敗なんて経験はほぼないので、誰でもきれいに撮ることができます。なのに久しぶりに失敗して写っていないんです。撮影の失敗で落胆したのはいつ以来?
でもね・・・以下に続きます。

7月上旬、2泊3日の短い旅行に行ってきました。初めて渡るしまなみ海道、初めて行く瀬戸内海の離島、そこで数年ぶりに友人家族との再会。福岡とドイツと鹿児島から!いつ何が起こるかわからない世の中だし、何より久しぶりに会うかわいい子供達の成長を「残したい」と思ったんです。
「ああ~なんだかエモいなあ。エモいって表現はちゃんとわかってないけどきっとこういう感情なんだろうなあ。ならばあれしかない。残すならあれしかない。」そんな感じで今回の旅行にいろいろと思いをはせ、写ルンですを3個大人買い。アマゾンで1個約2000円(きゃ〜!)
カメラ実店舗で一人1個限定をしているところもあるうえ、値段は変動があるようなので欲しいと思ったときに買ったがいいかもしれません。好みのコダックは1個3000円と厳しい値段だったのであきらめました。(2023.7.28時点で少し安くなってます)
私がガシガシ使っていたのは高校生だったのでだいたい1995年あたり、もう少し安かったはず。もちろん現像&プリント代も同じく。今はフィルムのデータ化もセットで可能。
そう、出費は写ルンですだけでは終わらない・・・撮ったものを見たければ現像しないといけません。うっかりそこまで計算していなかったので、3個も大人買いしてしまい、なおかつ道中撮ることが楽しくて楽しくてあっという間に撮りきってしまいました。(フィルムの高騰は理解できますが、もう少しなんとかなりませんかね?)
スマホの出番は数本の動画のみ。

なぜ紙で、フィルムで残したいと思ったのか。
私がデジカメを最初に持った2001年から2年間の写真データの一部がなくなってるんです。いろんなHDに移動を重ねているうちになんらかの不具合が発生して消えたのでしょう。デジカメが出始めの荒い感じの画像が好きだったので消えたデータは一部であってもやはりショックでした。
あと、ちょっといつもちがう風合いの画像で残し、子供達が成長してから見たときにおもしろがってくれないかなと考えたんです。

でもデジタルに慣れているので、撮ってもすぐに確認ができないことはやっぱり不安。
まず自撮り!スマホなら位置と画角と表情も簡単に確認できる。写ルンですはそれができないのでカケですね。結果は見ていただいた通りですが・・・昔はこれ使いこなせていたんだ、と言い訳は通じない、時間は戻らない。あとスマホやデジカメの感覚で室内と曇天を撮っちゃうと残念な結果になります。先に書きましたが写ルンですはフラッシュを使ってください!
そんなことも忘れてました。

よかったら以下、私の失敗にお付き合いください。

花火は火の玉状態


駄菓子屋にて


シャッターを押した後にすぐ巻かない方がいいですよ、うっかり押されてしまうのでフィルムがもったいないことになります。このように。


パパと子供達。少し薄暗い神社にて。落ちてきた光がきれいだったけどフラッシュが必要だったみたい


ピンぼけ。対象物とちょっと近かったようです。サザエ弁当


大分から愛媛に向かうフェリーにて。実は愛媛のゆるキャラ、みきゃんがたくさんなのです。


どうです?いつものスマホ、デジカメすげーってなりますよね。すげーがこの感じ方は私だけかもしれませんが、久しぶりに写ルンですの現像された写真を見て目に優しいって思ってしいました。絵の解像度が低くて荒い。ドットが少ない。

自動的にいろんな情報が入ってくる現代はそこに溺れているとも言え、鵜呑みにしてはいけないと精査も大変。精査まではなくても瞬間にさばいていることに脳は疲れているはずで、そこに必ずついてくる視覚情報としての高解像度の写真に私たちの眼は自分たちが思っている以上に疲れているかもいるんじゃないか。目がチカチカしますよね、え?老眼?
SNSをひらけば指で情報をタップ&スクロール。写真も”見る”というより流していきます。
そんな中で指を止めて見てもらうには高機能・高画質・高解像度の3高がいいのかもしれませんが、それに疲れていた自分がいました。SNS疲れとも言えるか。人間の視覚情報処理能力を超えてる気もします。高○○って人間は疲労する面もあるかもしれないな、と。


「暗いのはだめで明るい方がいい」「画像がきれい」なのが写真、というのが一般的だろうにフラッシュを忘れてかなり暗めに写っている家族写真が好きと言ってくれた友人に感謝。(友人=写っているお母さん)
これも味、と言えてしまうのは写ルンですの強み!

そうそう、失敗して写ってない旅のシーンって強く心に残ってるんです。おそらく残っていないからこそ、自分の記憶に残したいという心理が強く出るのかもしれません。キン肉マンの歌を歌ったり、道後温泉のアーケード街にあった駄菓子屋で、子供二人がものすごく真剣な表情で物色しているところを店の光だけで撮ったけど(フラッシュはお店の迷惑になると思って)残念な結果に。
前の日の晩にやった花火も同じく。
でもパッと開いた鮮やかな花火に子供達が喜んでいる声はずっと忘れない。なんというか柔らかな美しさがあり艶やかな時間でした。

この夏、スマホをお休みさせて写ルンですで遊んでみませんか。お金のかか
る遊びではありますが、想像以上に楽しめると思います。



今回お世話になった宿「足るを知る木洩れ日る」 さんは4年前に種子島でお世話になった「あずまや」を手がけた建築家の内野康平さんが手がけています。この時も同じ友人家族と一緒だったんです。
お時間が許せばこちらもぜひ。

内野さんのことはこちらにも書いています。


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