見出し画像

【高学歴あるある】公平な競争をしたいという欲求

自身のキャリアのことを考えていると、公平な競争をしたいという欲求があるのではないかと思うようになりました。そしてこれは割と高学歴の人たちに共通しているのではと感じたので、今回はこの説についてお話します。

あらかじめ断っておきますが、ここで言う高学歴とは東大京大医学部や博士号を持つ人というレベルではなく、MARCHや関関同立以上くらいのゆるい認識です。


受験は公平性が高い

高学歴の人たちの多くは、受験を乗り越えてきています。推薦入試やエスカレーター入学などもあるのですべての人に当てはまるわけではないですが、一般的に受験勉強にはそれなりに時間と労力をかけてきているはずです。

そんな大変な受験にもかかわらず、多くの人が何年間も勉強を頑張ることができています。この理由には、将来のため、周りがそうしているから、など色々あるとは思いますが、公平性が高いから、というのもかなり大きいのではないでしょうか。

もちろん地頭の差や得意不得意はあると思いますが、勉強すれば基本的には学力は伸び、点数が高くなります。また、それは周りの人間関係にあまり依存しません。仮に担任の教師との関係性が悪かったとしても、例えば塾で勉強すれば学力はカバーできますし、試験で点数が低くなることもありません。

これは極めて高い公平性が担保された競争と言えます。

仕事は公平性が低いものが多い

これに対して、一般的な仕事は公平性が低いものが多いです。勉強のように頑張ったらすぐに成果が出るものばかりではありません。その時々の状況などに大きく左右されます。

また、周りの人たちとの関係性が悪いと、仮に業務内容に関する知識や経験が豊富だったとしても、評価が低くなることは往々にしてあります。

つまり、受験と仕事ではルールが全く異なっているのです。個人個人で見れば、両方のルールで高いパフォーマンスを発揮している人も多いです。しかし、社会全体で見ると、公平性の低さを放置することは、多くの人のモチベーションの低下、ひいてはパフォーマンスの低下につながります。これは非常に大きな損失です。

公平性が高い職業

先ほど、一般的な仕事は公平性が低いものが多いと述べました。一方で、比較的公平性が高い仕事も存在します。個人的に高いと考える仕事をいくつか挙げます。

プロスポーツ選手

これは分かりやすいと思います。成果が出ると年俸が上がり、出ないと最悪クビになります。シビアな世界です。

独占資格職

医師、公認会計士、弁護士などの独占資格が必要な職種です。これも比較的実力と待遇が明確です。実力がない人はそもそもなれないためです。

成果報酬営業マン

スポーツ選手ほどではないにしても、成果と報酬が連動しているため、公平性が高いと考えられます。

汎用性の高いハードスキルが必要な職種

例えばプログラミング、英語などの汎用性の高いハードスキルが必要な職種についても、比較的公平性が高いと言えます。どれだけ上司に気に入られていても、英語が話せないと業務ができない、といったことが発生するためです。


少しずつ変わりかけている

上記のような職種を除く仕事、つまりこれまでいわゆる総合職と言われる人たちが担ってきた仕事は公平性が比較的低いと言えます。

しかし、近年これは少しずつ変わりつつあります。その一例がジョブ型雇用です。あらかじめポジションとその業務内容が定義され、それに必要なスキルを持つ人がその仕事に就くという考え方です。富士通など日本の大企業にも広まり始めています。

そのような流れの中で、今後、これまでは総合職人材が担ってきたが、これからは一定のスキルが必要となり、公平性が高まりそうだと考えられる職種を紹介します。(あくまで私の個人的見解です。)

新規事業開発

私が今やっている業務なのでバイアスがかかっているかもしれませんが、新規事業開発は非常に専門性が高く、社内でなんとなく優秀と言われている人だからといってなかなか成果を出せるものではありません。だからこそ、真に知見や経験を持つ人が求められていくようになると感じています。そして、成果が売上や利益といった形で分かりやすいので、コミットしがいがあります。

よければ新規事業に関する記事もご覧ください。


マーケティング

マーケティング職も、ますます高度な知見が必要になってきています。そして成果も比較的定量的に見えやすくなっています。

法務

企業の法務関係を担う部門について、これまでは守りの面も強かったですが、今後知的財産を活用した戦略やルール作りなどを行なっていくにあたり、より専門知識が求められるようになると考えられます。

まとめ

少しずつ変わっているとは言え、受験に比べるとまだまだ公平性が高いとは言えない状況です。そのため、どの職種が今後公平性が比較的上がりそうかを見極めてキャリアを選択することが重要だと認識しています。

今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。お読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?