体力・自然治癒力・免疫力・集中力の共通点
【体力・自然治癒力・免疫力・集中力の共通点】
「体力」、「免疫力」と「自然治癒力」
や「集中力」に共通するのは、「力」です。
「体力」は、生体を維持するための力、
「免疫力」は、病気を免れるための力、
「自然治癒力」は、カラダを修復する力、
「集中力」は、あることに専念するため、
カラダや意識をコントロールする力です。
物理学で「力」とはエネルギーの表現です。
したがって、上のようなもろもろの力は、
すべてエネルギーそのものです。
われわれは、生命を維持するため、
病気を治癒するため、ストレスに抵抗
するため、あらゆる場面において
エネルギーを必要とします。
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では、そのエネルギーはどのように
作られるのでしょうか。
ヒトは呼吸で得た酸素を使って、食事
から得た栄養素を分解してエネルギーを
作り出します。
栄養素の種類によって酸素の消費量は
異なります。
例えば、体内では1分子のグルコース
(糖質)を分解してエネルギーに変える
ために、6分子の酸素を必要とします。
他方では、1分子のパルミチン酸
(脂肪酸)を分解してエネルギーに
変えるのに、23分子の酸素を必要と
します。
こうした差異はあるとしても、酸素の
「内助の功」は膨大です。
空気中に酸素がないと、石炭や石油が
燃やせなくなるのと同じように、体内に
酸素がないと、栄養素からエネルギーを
つくることはできません。
分子の値がピンとこなければ、馴染みの
ある量で比較してみましょう。
基礎体力を作るのに、食事は1日わずか
2,3回で十分なのに対して、呼吸の方は
といえば、1日2万~3万回の呼吸で、
約14400L以上の空気(このうち酸素は
数千リットル)を消費します。
そして、1日数百グラムの栄養素と数千
リットルの酸素を使って100kg以上の
エネルギー物質(ATP)を作り出し、
消費しているのです。
以上のように、呼吸の良し悪しで、
われわれの体力、免疫力、ストレスへの
抵抗力、自然治癒力などは決められて
しまうと言って良いでしょう。
力(パワー)すなわちエネルギーの源は、
食事から得る栄養分であると考えている
人がおそらく多いでしょう。
「元気をつける」、「精気をつける」と
いったら、世間では、それは必ず、
スタミナのつく食べ物を食べることを
意味します。
これは完全に間違っているわけでは
ありません。
しかしいくら精のつくものを食べたと
しても、酸素がなければ、本当の力
(エネルギー)にはなりません。
しかもどれほど多くの酸素を必要とする
ことかは繰り返すまでもありません。
生命を維持するには絶えずエネルギーを
必要とします。体内で大量の酸素を利用
し、食事から得たわずかの栄養素を分解
してエネルギーを作ります。
そのため、ヒトは絶えず呼吸します。
この意味に気がつけば、われわれはより
健康に、より豊かに生きることができる
のです。
呼吸が生命の維持にとってもっとも
大切である、ということの意味を再認識
することがいかに重要であるか、これは
何度繰り返し強調しても足りないくらいです。
つづく♪
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