泣くほど美しい問い
昨日録画してあった番組を見たら、気づけば泣いていました。自分ではそれほど涙もろい人間ではないと思っているのですが、人間の美しさに触れると感動を禁じえません。
問いかける力というものの凄みを感じました。
読書好きは知っている、「一万円選書」のいわた書店のいわたさん。
人となりを教えてもらった上でその人にオススメの本を約1万円で選んでくれます。北海道にある個人商店のサービスです。
これね、本当に問いの力をまざまざと思い知らされるドキュメントでした。
本を勧めるためには、その人がどんな読書歴を持ち、どんな人生を歩んできたかを知る必要があるわけですが、その鍵がカルテと呼ばれる質問書です。
答えているだけで泣けてしまうというシーンがあります。そんな問いというのは、一体どんなものだろうか?
僕はそんな問いを誰かに投げかけることができるか? と考えさせれました。
そして、いわたさんは依頼された仕事の中から「自分に投げかけられた問い」をも見つけるわけです。
問いを愛する人は絶対見ることを強くオススメします。こんなにも凄い質問家はそうそういませんよ。
しかも、また「本を選ぶ」ことというのがまた絶妙だと感じました。そこで行われるのは答えを与えることじゃありません。
物語や詩や新書など、色んな人の体験談や言葉。それを読んだ人が自分の中で見出だす。相手に新たな問いを与えることなんですね。それのなにが凄いかとといえば、自分自身の中から湧き上がってくる問いなのです。
例えば、コーチングとかカウンセリングなどというものも、形はどうあれ、「AさんがBさんに問いを投げかける」という構造に変わりはありません。
そうではなく、「Aさんがオススメした本を、Bさんが主体的に読むことによって、Bさん自身が考える」のです。
つまり、自分が投げかける問いではなく、相手の中に種を放り込んで相手の中で芽吹かせます。こんな関わり方があるなんて僕は知りませんでした。
エンディングで自然と涙が溢れてしまいました。これはとてもいいものです。u-nextで見られるらしいので、絶対に見るべきだ。損はさせないから。
また本が読みたくなってしまうでしょう。喜ばしいことです。
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