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アイスランド旅行記㉔東部フィヨルドをひたすら歩いた話

前回までのあらすじ

キャンプ地の近くを散策すると、波止場と小さなお店があった。錆びれた機械に目を奪われたり、波止場の上ではしゃいだり。お店では、コペンハーゲン空港で買えなかったアイスのリベンジを果たすことが出来た。
10日間のワークキャンプも、少しずつ終わりが近づいている。

訂正と反省

前回の旅行記を書いた後に、ある重大な間違いに気づいた。私たちが滞在した場所の地名は、「Eskifjörður(エスキフィヨルズル)」ではなく、「Stöðvarfjörður(ストズヴァルフィヨルズル)」だったのだ…!

アイスランド旅行記⑳のタイトルなど、Eskifjörður(エスキフィヨルズル)と書いていたところは全て修正しようと思う。反省…。
なぜ間違えたかというと、ボランティア団体から事前に送られてきた資料にはエスキフィヨルズルの住所が書かれていたからだ(もう半分のチームが行った場所かもしれない)。実際に私が滞在した場所をよくよく調べてみると、少し位置にずれがあり、発覚した。しかも、Stöðvarfjörður(ストズヴァルフィヨルズル)は町ではなく村だった。いや、アイスランドの自治体区分はよく分からないけれど…。そのくらい、現地のことを知らずに滞在させてもらっていたんですね。
2つの地名に共通する「フィヨルズル」とは何なのか、反省も兼ねて次の項目で調べてみることにしよう。

フィヨルドについて

フィヨルドとは、氷河時代に、河の浸食作用によって形成された複雑な地形の湾や入り江のこと。ノルウェー語で「内陸部に深く入り組んだ湾」という意味を持つ。

https://www.tumlare.co.jp/guide/fjord/about-fjord/

アイスランド語では、フィヨルド(峡湾)を「 fjörður (フィヨルズル、フィヨルズゥル)」と表記する。そう、「Stöðvarfjörður」「Eskifjörður」の地名は、「フィヨルズル」つまりフィヨルドを指していたのだ。

この2つのフィヨルドの他に、アイスランド東部だけでも10以上のフィヨルド名があり、総称して「東部フィヨルド(オイストフィルジル Austfirðir, 「東の峡湾群」の意味)」と呼ばれることもあるそうだ。

私がこれまで「海」だの「湾」だの言っていた地形には、「フィヨルド」という立派な名前が付いていた。本当に、知識不足、、何の知識も持たずに楽しんだ旅、というのが一つのテーマでもあるのだけど。だからこそ、帰ってきて4年も経ってから改めて調べていることにも意味があるかもしれない。というポジティブシンキング。

フィヨルドを歩く

現地時間 2017年2月25日

この村に来て、初めての完全なる快晴🌞
快晴が貴重なのか、リーダーがワークを午前中で切り上げ、今日はいつもより少し遠くまで歩こうと言い出した。

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家を出て、東の方向に進んで行く。これまでの散歩やハイキングでは行かなかったエリアまで来た。この写真に写っているような海岸沿い=フィヨルドということだと思う。

とにかく空気が澄んでいて、歩いていて気持ち良い。

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この標識には「hraðahindrun」と書かれており、「スピードパンプ」があることを注意喚起するものらしい。スピードパンプとは、ヨーロッパの市街地などで多く見られる、クルマを減速させるために道路に設けられたかまぼこ状に盛り上がったものを指す。いわゆる減速帯だ。

ここは市街地ではないが、一直線の道路で開放感があり、歩行者もほとんど通らないので、スピードを出して突っ走るドライバーが多いのだろう。

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少し進むと、サッカーコートのような場所を見つけた。地元の人が使ったりするんだろうか。こんなロケーションでサッカーが出来たら気持ちよさそうだなぁ。私はサッカー出来ないけど。

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家も点在している。

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振り返ると、絵葉書のような風景が広がっていた。

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こういう、だだっ広い景色がたまらなく好き。どこまでも続いているように感じる。
そして、物凄く風が強い。一歩一歩頑張りながら歩いていく。

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すると、「Stöðvarfjörður(ストズヴァルフィヨルズル)」の看板が!ここから先は、滞在中の村Stöðvarfjörðurの外、ということになる。

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それにしても、まるでビル群のようなこのイラストはどうなの…?笑

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制限速度は50km。

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謎の看板とパシャリ。これ、さっきの「Stöðvarfjörður(ストズヴァルフィヨルズル)」の看板のイラストと同じだ。ということは、イラストは村独自の物ではなく、どの村も同じなのかしら。というか、斜線はどういう意味?文字が書かれていないので、ネットで検索できず…。

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この景色、すごいなぁ。車が通らないとはいえ、急いで車道を突っ切る。

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ただ歩いているだけなのに爆笑するほど楽しいのは、私たちが若いからなのか、ここがアイスランドだからなのか。

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↑みんなの影。

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↑お気に入りの一枚。車のCMみたい!

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↑車のCMパート2。やっぱり、リングロードを走るにはSUVとかアウトドアな車が似合うなぁ〜出来ることなら、いつか車で再訪したいものです。

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↑Tomorrow never knows感(2回目)。

Saxa Sea Geyser

この道は、今まで体験した中で間違いなく1番強い風が吹いていた。台風でもなんでもないのに、遮るものが何もないと、風ってこんなに強いんだなぁと実感する。

一応目的地があったようで、「Saxa Sea Geyser」という場所まで来た。

↓数少ない情報が載っていたサイト
https://en.visitfjardabyggd.is/things-to-do/places-of-interest/details/saxa-the-sea-geysir

SAXA THE SEA GEYSIR
海で作られたユニークな間欠泉

StöðvarfjörðurのLönd農場の沖合に、Saxa(「TheGrinder」)と呼ばれる特異な岩層があります。これは印象的な穴のあいた崖であり、大西洋の膨らんだ波が絶え間なく浸透し、海の力によって細かく刻まれた海藻や藻類を空中に飛ばす壮大な噴火の水しぶきをもたらします。

Google翻訳なのでちょっと不自然だが、特徴的な岩層らしい。

ただ、あまりの強風で、何が何だかよく分からなかった。途中からiPhoneが作動しなくなり、このSaxa Sea Geyserでは写真がほとんど撮れなかった。アイスランド旅行では、寒さのせいでバッテリーが異常な速度で落ちることが度々起きた。

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↑おそらくSaxa Sea Geyserで撮った動画の1コマ。ものすごい風の音が入っている…

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この日は、家に帰ってからも風の強さが体に残っているような感じだった(海で泳いだ後、家で横になると波に浮かんでいるような感じがするあれ)。

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強風の中、頑張って1箇所に固まりパシャリ。

この日は往復6km歩き、達成感を得て家に帰った。

ちなみに快晴ということもあり、この日の夜はオーロラへの期待が高まっていた。実は、ここに来てから毎晩オーロラハンティングに出かけている。しかし、まだ一度も見ることが出来ていなかった。

実際に完璧なオーロラを見るのは至難の技で、せっかく北欧に行ったのに見られなかった…ということもざらにあるらしい。

オーロラハンティングについては、また別の回でまとめて振り返ろうと思う。


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