時の風景⑫ ~Sauce(ペルー)より -前編~
これまでに引き続き、旅の最中に書き留めていたことを。
7/6~7/7 Carhuaz ⇒ Trujillo
7/7~7/8 Trujillo ⇒ Tarapoto
7/8~7/10 Tarapoto
2夜連続の夜行バスでタラポトへ到着。どちらも10時間を超えるので、ちゃんと疲れる。もうこの距離感は普通になったので、日本に帰ったら旅が楽に感じるかもしれない。
7/10~7/23 Sauce
Workawayのボランティア生活。
ここは長いので記事を分けて書いていきます。
7/9 タラポト
ここ最近のゴタゴタした頭の中をノートに書き出していく。始めて少しでだいぶ心は落ち着いてくる。
りんとにサウセ行きのコレクティーボ乗り場を調べるタスクをチャレンジしてもらうことに。
お昼ごろりんとと合流してモートタクシー(トゥクトゥク)で滝へ。
りんとがいなかったら面倒で行かなかったので、体験できなかったこと。ありがたい。
水着は宿に置いてきたのでパンツで泳ぐ。雨が降ってきて寒い。
滝あそびは一通り満足し、カエルを探しながらモートが待つ駐車場へ。寒いのにビールを買ってしまう。
7/10
昼ごはん6ソル(約220円)でスープ、メインプレートの鶏肉、ジュースのセット。パッションフルーツのジュースが冷たくておいしい。プラスチックの計量カップで500mlくらいいただけるのもありがたい。(だいたいグラス用意されることが多いけど、ここは計量カップ直飲みだった。)
モートでコレクティーボ乗り場へ。
値切りするときの感覚が変わってきている。今までは基本的に、なるべく安くしてやる!というゲーム感覚だった。今は、相場を見定めつつ自分として納得できる金額であれば、値切りきらなくてもいいやと思うようになった。
僕が支払った金額はそのドライバーやお土産屋さんの収入になり、そのお金はその人たちの家族のご飯になったりするんだと思うと、必要以上に値切らなくてもいいんじゃないかな、と考えるようになった。
例えばオートに乗るとき、10ソルから8ソルに値切れそうだとしても、その差は日本円なら70円程度で、そこを値切れたとしても僕のお財布にはあまり影響がない。同じ2ソルが持つ価値は、目の前のドライバーのほうが大きいのはほぼ確実で。であれば、ぼったくられない程度にお互い満足で嬉しい値段に落ち着くのがお金の使い方、お金の使われ方としていいと思う。
特に疑うこともなく、なるべく安く物を買おうとすることは、今の社会で生きていたら構造的には自然なことなんだと思う。
自分が何をしているのか一度噛み砕いて、そもそもの根本に近いところから考え直してみることができたとき、僕はめちゃくちゃ自己満足できて幸せを感じる。大げさではなく、生きているのが楽しくなる感覚がある。
午後 サウセ到着
泥だらけのグラウンドでサッカー。
もちろん裸足、現地の子は滑らずに止まれていて不思議すぎた。靴を履いていたからだけとは思えない。体重移動とかに何かコツがありそう。
終わったあとのことは考えずに、ただその瞬間いちばんやっちゃいたいことに全身で飛び込んでいく。泥が顔にはねてくるからといって手を抜いたりせずに球際に行く。笑
夕方
町から40分くらい山を登っていったところにある拠点。15kgのバックパックを背負いながらはそこそこ大変だったけど、標高は高くないので大丈夫。20kg超えだったりんとはかなりきつそうだった。
7/11
Bosque fluir(今回滞在したパーマカルチャーコミュニティ)での生活、めちゃくちゃいい。
山道を40分登ってきただけあって、本当に周りに家が見えない。もちろんガスはない、電気はソーラーパネルから、建物は手造りでバイオコンストラクション、ドライトイレでおしっこはその辺でする。木に向かって、「よく育てよ~」って。
仕事終わりに行った小さな滝はすごかった。めちゃくちゃきれい。木漏れ日、植物、霧、水、砂、天然のクレイを肌に塗ったり浅瀬や砂場で寝っ転がったり。
生き方のことを話すとき、川下り型とか流れに身を委ねるとかいいつつ実際やったことあんまなかったなあと。自分自身は流れていないけど流れを感じてみることはできた。
なにより見上げたときの植物と空と光のハーモニーが素晴らしく美しい。とにかく美しい。
川やら湖やらには入っているけど、まともなシャワーを浴びたのは一昨日が最後。頭皮がちょっと痒いけど、まあ大丈夫。(シャワーはあるので今日か明日浴びればいい。)
7/12
パパイヤを植えるための穴を掘るとき、四角じゃなんか美しくない、自然と調和していないと思って丸にした。たぶんどっちでもあまり変わらないのに、こんなことを考え始めている自分がいることが一番新鮮でおもしろかった。
この土地では家作りにピッタリな粘土がいくらでもとれるけど、粘土は農業に向いていないとか、すべてが完璧な場所はないってことなのかな~などとぼんやり。(完璧、というのは人間の都合において。自然はなんであれそれ自体で完全であるのかもしれない。定義次第か。)
仕事終わりの夕方、山から降りて町へ。暑い中のビールが爆発的においしかった。
村まで片道40分の急な山道、という環境はなかなか楽しい。感覚が普段と全然違う。汗だくになったりするけど、満員電車で通勤する40分と比べたら。。さらに言えばここでは毎日降りる必要もなく、何か買いたいときだけ降りていけばいい。
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この日の夜はアルゼンチンからサウセに移住?してきているLautaroのお家でピザパーティーでした。Lauの手作りピザが南米過去最高の味だったことなどは、次回以降に。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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