空の飴140

シンデレラ症候群

運命を自分で切りひらくタイプだと思っているのですが、
そんな私でも、「口をあけてお宝を待っているシンデレラ」
と呼ばれたことがあるのです。
ある創作グループに入っていたときのこと。

技術ばかり磨いていて、営業をしないから、だそうです。

その人たちからすれば、私はこう見えてたのかな、というところを短い小説にしました。

「シンデレラ症候群」なんて呼ばれるのは、ちっとも名誉じゃないですが、こうやって一つのお話が生まれるので、それこそ結果オーライ!

動かないって決めてるの
誰かに手を引いてもらうの
シンデレラかよって笑われるけど
人生ってね、結果が全て
道端でおろおろしていれば
空の王子が哀れんで、時々何かを落としてくれる
たいていは冷たい雨だけど
飴が入ってることもある
空に向かって口を開けてごらん
舌先に甘さを感じたら、逃がさないように噛み締めて
確かにお宝は落ちてこないわ
でも探し回ったって見つかる保証なんてどこにもない
たまに来る飴を待って、誰かの手を期待して
絶対にのし上がってやる
自分じゃなく
誰かの力で

9月には140字小説を題材に初の短編講座を開くのですが!
桐野の名前で募集しているのに、桐野の短編小説が少ないのは残念だな、と考え、9月まで毎日作成の目標をたててみました。
続くかな?
続けよう!


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