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ラノベの「あとがき」に感じた時代

最近、またライトノベルを読み始めています。

その中で思ったのが、(あくまで私の読んだ範囲内を出ませんが)、
すごく作者と読者の距離が近いな、と思いました。

特にそれを感じるのが作者さまの「あとがき」。

昔、読んだライトノベルの「あとがき」の印象は、著者が「このキャラクターのファンが多い」とか「このエピソードの時は~」など作品中心の語りをよく目にしました。

最近読むライトノベルの「あとがき」は、この作品を通して読んでくださる方にこう伝えたいとか、広い意志をなんとなく感じます。
より作品のメッセージ性や作者のあるべきスタイルが要求される時代になったのかな?と考えます。

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・「異世界転生もの」流行り

ライトノベルを書き手からの視点でみてみると、
「異世界転生もの」が大流行。(しかし、もう下火でしょうか?)

読者はひと昔前より「ここではないどこか」を求めているように思います。

それもある独立したキャラクターを自分に重ねるという生温いくらいの没入加減ではなく、もう主人公を自分にごっそり置き換えるくらいの強い度合いを感じます。

綺麗な有名人が誰かと結婚するたびに、
「死んで、あの有名人の子どもに生まれ変わってくる」
という発言がなされるのもやはり
「ここではないどこか」を強く意識させます。

私は自分をリア充でも非リアでも思わないのですが、
時代のリアル(現実)が揺れているような気がしてなりません。



手前味噌ですが、
私が書いてみた懐かしスメルのラノベ習作はこちら
(高校部活青春物・カクヨムで公開中です)

「またたきをとどめて」

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