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「五感」を使う冒険に出てみた!

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。

先週のブログの続きのような内容で書いていきたいと思います。

先週は外に出て、フィールドワークならぬ、「フィールドウォーク」に出てみました。

何をしたかと言うと、近場の公園や自然の中に入って、自分が気になるものや引っかかるものを探してみるという簡単な散歩のようなものです。

子どもたちの様子だったり、実施してみた意図について整理してみます。

小豆島で学んだ「Feel 度 Walk」

私ごとになりますが、5月末に香川県小豆島に息子を連れて行ってきました。そこである小学生向けの教育イベントが実施されており、息子と一緒に体感をしてくるというのが狙いでした。

そこで経験したのが「Feel 度 Walk」というプログラムです。やることはシンプル。自然の中に入り、「なんとなく・あてもなく・とりあえず」歩いて気になったものを観察したり、写真に撮ったりするというものです。

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それぞれが感じたことは、後で集まってシェアをします。

2時間ほどでしょうか。ひたすら歩き、散策をしてきました。

そこで得た自分自身の身体感覚が非常に新鮮でした。普段は景色になっているものの違和感に気づくようになります。

「あの木はどうしてあんな形になったんだろう」

「この穴ってどうしてできたんだろう」

「今鳴き声が聞こえているのはどんな鳥だろう」

などなど、「見えている」はずなのに「見えていない」ものがたくさんあるんだということに気づきました。「見えていない」ものを「見ようとする」には五感を意識的に使わないといけません。

前回のブログの「探」と「究」を分けて考えたときの、「探」の活動にあたります。

大人は特にそうですが、「これをして何になるの?」と何か活動に意味をつけたがります。環境さえ整えてあげれば、子どものほうが圧倒的に感覚は敏感です。無理に探そうとしなくても、五感で感じれるものがあるんだと思います。

小豆島での我が子の解放感に溢れた姿を見て、強く強く実感しました。

アフタースクールでの実践

そんなこんなで、先日アフタースクールの2、3年生数名と「フィールドウォーク」に出かけてみました。いや、「Feel 度 Walk」ですね。

近くに「鬼面池」という奇妙な名前の池があることに気づき、「この謎を解き明かそう!」という問いから、みんなで出発です。

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正直、子どもたちがどんな反応を示すのか不安な気持ちもありました。結果は杞憂に終わりましたが、、、

池に到着するなり、子どもたちの「Feel 度」が爆発します。

咲いている花を見てじっくり観察をする子、葉っぱをちぎって匂いをかいでいる子、虫探しに夢中になっている子、大きな森を見て「あの形が鬼みたいだなぁ」とつぶやく子、、、

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それぞれの感性で、いい意味での「違和感」をキャッチしていきます。スタッフが写真を撮ったものをアフタースクールに戻りみんなでシェアをしてみました。

子どもたち一人ひとり感じたことが違うので、正解も不正解もありません。「僕はこう感じたんだ」ということで十分なわけです。

誰かのシェアに他の子が呼応していきます。「あっ、俺もみた!」と前のめりになる子どもたちの姿がありました。

何かにつながるかもしれないし、つながらないかもしれない

先ほども書きましたが、私たち大人は活動に何かしらの意味をつけたがる傾向にあります。

「この活動をして、こういう成果を得たいよね」といった具合です。もちろんこれはこれで大事なことだと思うのですが、一方で「何につながるか分からないけど、とりあえずやってみる」という姿勢も非常に大事だと思っていたりします。

目的ありきの活動の場合、横道に逸れることは基本的にNGです。これは、言い換えると可能性を消してしまうことと同義でもあります。

これからの時代を考えていったときに、あらゆることを修正・改善を前提としてとらえておく必要があります。テクノロジーによって、今の常識が常識でなくなる未来はすぐそこまできています。子どもたちには自分で可能性を広げていける人材になってほしいです。

そのためには、ちょっとした違和感に気づき、どこに着地するか分からないけど手を出してみるというアクションが重要になるんじゃないかなぁと思っています。


今回学んで実践した「Feel 度 Walk」から、ちょっと思考が飛躍してしまいました。が、とっても大事なことだと思うのでシェアしておきます。

また時々、五感を使った冒険に出かけてみたいと思います。結局「鬼面池」の謎は残ったままなので。

では、また!

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