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わたしの身体⑥GnRHアゴニスト

2021年に子宮全摘出手術を受けました。
この機会に婦人科系疾患の経緯や女性の人生と生理について綴ります。
私の主観と経験に基づく内容となります。感じ方や症状は人により異なりますので一つの例としてご参考になれば幸いです。

40代になり、日常生活に支障をきたす生理痛やPMSの症状が増していく。
「出産」の希望は無い、しかし、閉経までにはまだ若い、微妙な年齢。
30代はまだ「若者の中の長老」みたいな気分だったが、40歳は「中高年の新人」といった感じか。
かかりつけ医の提案で「GnRHアゴニスト(偽閉経療法)」を選択した。
婦人科系の疾患を抱えている女性は多いと思うが、リアルな友人知人でこの治療をしている方に会ったことは無い。
SNSで検索すると、子宮筋腫の手術確定後に筋腫を小さくし、手術をし易くする為に行っている方が多いように思う。
どんな療法か説明しても、女性でも「よくわからない」という反応が多い。

私の場合は多発性子宮筋腫の為、筋腫のみを摘出すると再発や取り切れない可能性が高い。しかし、閉経まで経過観察するには、長い期間、辛い症状に耐えなくてはならない。私のかかりつけ医は、手術は最終手段に残して薬物療法を試すことを提案し、私も納得して選択した。

「GnRHアゴニスト(偽閉経療法)」とは。
※今回の記事は私の治療経験と知識の範囲で記載しています。
正確な情報は婦人科の先生に確認して下さい。

「GnRHアゴニスト(偽閉経療法)」には ①月に1回の注射 ②朝晩2回の点鼻薬 ③朝1回の錠剤と選択肢がある。
(私が治療を始めた際は①と②のみ。③は2019年より販売開始)

①注射  メリット:月1回の注射のみ
     デメリット:副作用がでてもすぐに止められない
②点鼻薬 メリット:注射より価格が安い、副作用がでたら中断しやすい
     デメリット:1日2回忘れずに点鼻するのが煩わしい
上記のような説明を受けた記憶があり、私は身体に合うか確認するのを優先し②の点鼻薬を選択した。注射と点鼻薬にも数種類ある。

共通の副作用として更年期症状と骨粗しょう症リスク。
連続服用は最長半年間で、その後、半年間の休薬が必要。
そして、価格が高い。保険適用で1か月の費用が注射:1万/回、点鼻薬:5千/2本、錠剤:1万/30錠くらいはかかると思う。(かなりざっくりです。)
通院は毎月で交通費、診察料もかかる。

私は1度目の治療でジェネリックの点鼻薬を選択し、多少、費用を抑えて、半年間1クール、休薬1年半後に1クール、さらに1年8か月後に錠剤(レルミナ)を1クール、手術前に3か月錠剤を服用した。

治療はどんなしくみか。
脳の下垂体から分泌されるホルモンを低下させ、エストロゲン分泌を抑制することで生理が止まり、閉経状態になる。
出血が無い為、貧血が改善する。生理痛が無い。筋腫の縮小、内膜症の悪化を抑える等の効果が期待できる。

服用までの経緯と治療内容はここまで。
次回は副作用や飲んでみた結果について書きたい。


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