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くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》|DAY 3

本記事はオンライン展覧会 くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》DAY 3の配信記録です。*明日7/7最終日です

本展最終日にあたる7月7日夜までに、本展の全作品がここオンライン・ギャラリー(note)と霧とリボン オンラインショップに並びます。

Text|霧とリボン

 暑さが和らぎ、身体も少し楽になりましたが、猛暑や台風の心配はまだ続いています。皆様、引き続き、どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごし下さいませ。
 涼しい場所からお楽しみ頂ける本オンライン展覧会、くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》会期後半がスタートしました。DAY 3の本日、ご高覧下さいました皆様に深くお礼申し上げます。

 今日のヒルデガルトの苑には、ひときわ愛らしい植物の精たちが集い、ちいさいながらもあふれんばかりの生命の煌めきを放ち、瞬間瞬間を謳歌していました。
 苑の中で精たちと戯れたのは、詩人兼翻訳家の維月 楓さまとヴィクトリア朝文学研究者の熊谷めぐみ様。おふたりそれぞれの眼差しで個性豊かな彼女ら/彼らを見守り、詠う詩をみつけて、私たちへ届けて下さいました。 

くるはらきみ|花とペンテコステ(2022年)

 今年2022年の西方教会の聖霊降臨日(ペンテコステ)は、6月5日。教会暦ではその翌日から、草木の眩しい緑に伴走するように「緑の祭色の期節」となり、聖卓に敷く布や司祭が纏うストールの色もいっせいに緑になります。そこから続く聖霊降臨後の緑の期節の今、ヒルデガルトの苑もあふれる緑で彩られています。

 祭色の基本色は白、紫、赤、緑の四色で、伝統的に教会暦に定められていますが、西方教会の各教派、東方教会では色の意味や時期がそれぞれ異なります。
 私は英国国教会の系統に属する聖公会にて、大人になってから受洗。日々の暮らしの中に「教会暦」というものが新たに重なることで、巡る季節の中で咲き誇る植物に対しても新しい感覚が生まれたことが新鮮でした。
 その最たるものは、紫色で彩られる大斎節(四旬節/レント)の頃に咲く桜——クリスチャンとしてはじめて迎えた受難の節に神楽坂で見た、桜の儚き詩情を一生忘れることはないでしょう。

 教会暦を生きる中で、きみ様の数多の作品から祈りの声を聞いてきました。困難を極める時世、こうして、ヒルデガルトへ続く道を「創作」という行為を通して共に歩むことができましたこと、本当に光栄です。

 いよいよ明日は最終日。終幕のヒルデガルトの聖所へ、どうぞお越し下さい。

風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。

『ヨハネによる福音書』(新共同訳)より

 それでは、本日DAY 3の配信記録をお届け致します。毎日夜更新される一日のまとめ記事をご覧になれば、見落としなく配信内容をチェックできますので、ぜひご活用下さい。


明日最終日は、きみ様初の試みとなるアクリル画と
コラボ・ポプリセットをお披露目いたします。
どうぞご期待ください。

販売期間は【7月9日(土)23時〜11日(月)23時】の3日間前期後期共通となります。販売は下記バナーの霧とリボン オンラインショップにて。
*先着順販売・通販限定
7/7の夜までに、本展の全作品が並びます。

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