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三人展《シェイクスピアの妹たちの部屋》|DAY 1

本記事は、オンライン開催の霧とリボン企画 三人展 《シェイクスピアの妹たちの部屋》DAY 1の配信記録です。最新情報は霧とリボン ツイッターでお届けしています。

Text|霧とリボン

 窓で縁取りされたモーヴグレイの空に、雨音が静かに響いた今日——数多のシェイクスピアの妹たちが、広い世界への扉である窓辺で物想いに耽ったことでしょう。
 2022年最初のオンライン展覧会、霧とリボン企画 三人展《シェイクスピアの妹たちの部屋》が本日開幕致しました。訪れて下さった皆様に心より深く御礼申し上げます。

 雨音のカーテンを水鏡の揺らめきで開けて、本展のはじまりを告げたのは、詩人・翻訳家の森山 恵さまによる気高き巻頭詩&エッセイ。近づいては遠のいてゆく希望という儚きものを追い続けることに憔悴し、諦めたくなるパンデミックの長い日々にあって、詩の力、言葉の力により、これほどまでに掌にしっかりと、希望を感じたことはありません。

 実際は扉を閉じている菫色の小部屋(霧とリボン実店舗)、誰もいないはずの菫色の小部屋を、シェイクスピアの妹、ジュディスたちが存在の確かさを持って行き交っています。過去に生きた無名のジュディスたちと今を生きるジュディスたちを、詩というリボンで結んで下さいました。
 「私ひとりの部屋」であり「私たちの部屋」でもある今ここ——創作の道を信じて活動を続け、皆様とこうして巡り会うことができた場所に、雨粒と共に祝福が降り注いでいます。

 詩誌『ユルトラ・バルズ|Ultra Bards』で森山 恵さまの清冽な詩にはじめて触れ、そののち出会った森山さま翻訳によるヴァージニア・ウルフ『波[新訳版]』(早川書房)。生涯の宝物と思える程、玲瓏なる言葉と律動にたましいが底から震えました。
 ウルフに心を寄せてきた森山さまの一篇は、困難な時世を生きる全てのジュディスたちへの掛け替えのないエールとなることでしょう。

菫色が配された『ユルトラ・バルズ』最新刊は
森山 恵さま編集号(Autumn 2021・No.36)

 『ユルトラ・バルズ』を贈って下さり、森山さまとのご縁を繋いて下さった詩人・翻訳家の有働 薫さまに、心より深く感謝申し上げます。

 4日間に渡りお送りする本展では、部屋ごとに記事を配信致します。各部屋には多彩なアーティスト作品が飾られ、気鋭の執筆者によるエッセイが綴られています。アーティストと執筆者が部屋に込めた、現代のジュディスたちへ捧ぐ渾身のメッセージを、受け取って頂けましたら嬉しいです。
 お好きな時間、お好きな場所から、「観て読む」オンライン展覧会をどうぞお楽しみ下さい。

 毎回ご好評を頂いているオンライン展覧会恒例の「Artist’s Tiny Letter」。アーティストの皆様のお声をお届けすべく、展覧会テーマにまつわる共通の質問に答えて頂くちいさなお便りも配信中です。
 今回の質問はこちら。

 本展では、プレゼント企画として皆様からもTiny Letterを募集中です(2/17・23:59締切)。今日までに興味深いご回答がたくさん寄せられています。会期後、ここオンライン・ギャラリーに掲載致しますので、是非ご参加ください。皆様と共に「シェイクスピアの妹たちの部屋」を作り上げることができましたら幸いです。
 ヴァージニア・ウルフ『ボンド街ダロウェイ夫人』をテーマにした霧とリボンオリジナル小間物を8名様にプレゼントします。

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 それでは、本日DAY 1の書斎の風景をお届け致します。ジュディスたちが棲まう書斎にて、素敵なひとときをお過ごし頂けましたら幸いです。

 書斎の居心地はいかがでしたでしょうか。明日DAY 2は皆様を「ティルーム」にご案内致します。
 シェイクスピアの妹たちの部屋にて、またお会いしましょう!

2月19日(土)23:00より販売スタート致します。販売期間は【2月19日(土)23:00〜2月21日(月)23:00】の3日間となります。

★BASEサイドのメンテナンスのため【2/21(月)2:00〜6:00のみ】オンラインショップへのアクセスができませんのでご注意願います。

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