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菫色の実験室vol.5|菫色×スミレ属

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霧とリボン 直営SHOP 5周年記念 & 鉱物Bar by 鉱物アソビ オープン記念連動企画展《菫色の実験室vol.5〜菫色×スミレ属》|2020.8.22~30 *8/24~2… もっと読む
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記事一覧

菫色の実験室vol.5|連動企画のご案内

 「菫色」という色彩、世界観を様々な角度から追求する展覧会の第五弾を、鉱物Bar by 鉱物アソビ(実店舗)と霧とリボン オンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」の連動企画として開催致します。  リアルとオンライン、ふたつの菫色の世界が交差する実験をどうぞお楽しみ下さい。 メイン・ヴィジュアル合田ノブヨ2020年 DMデザイン江津匡士 | * | オンライン開催 霧とリボン 直営SHOP 5周年記念 & 鉱物Bar by 鉱物アソビ オープン記念 連動企

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菫色の実験室vol.5|鉱物Bar by 鉱物アソビのご案内

 6月、吉祥寺にグランドオープンした「鉱物Bar by 鉱物アソビ」と、直営SHOPオープン5周年を迎えた霧とリボンが連動企画《菫色の実験室》を開催致します。鉱物Bar(実店舗)と霧とリボン(オンライン・ギャラリー)、リアルとオンラインが交差する実験となります。ぜひお楽しみ下さい。 本記事では、「鉱物Bar by 鉱物アソビ」についてご紹介致します。 主宰フジイキョウコ様のご著作 (Photo: 鉱物アソビ)  鉱物Barの始まりとなった2冊の本『鉱物アソビ』『鉱物見タ

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菫色の実験室vol.5|開催方法と作品販売

オンライン開催日 2020年8月22日(土)〜30日(日) *8/24(月)〜8/26(水)休 akira muracco|イラスト un jour|キャンドル アンヴァンテール|フランスアンティーク 河井いづみ|リトグラフ 合田ノブヨ|コラージュ/ケットシー人形 鉱物アソビ|鉱物標本 佐分利史子|カリグラフィ 鳩山郁子|イラスト 花モト・トモコ|イラスト 藤本綾子|磁器 fumi|人形 メリリル|アイシングクッキー 霧とリボン|小間物 霧とリボン 実店舗「Priva

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菫色の実験室vol.5|合田ノブヨ|ヴァイオレットの森

 *  夕刻、空の色が一年を通して菫色を帯びる土地に、私たちの実験室はありました。木々の鬱蒼に囲まれたそこが、いつから存在して、なぜ日夜「菫色」を研究しているのか、所属している研究員たちは何名で、彼女ら/彼らはどこからやってくるのか——いまだわかりません。なぜなら、実験室を訪れる度、そこはいつも無人で、誰にも会ったことがないからです。  しかしそこにはいつも、研究員たちがいた気配、実験をした痕跡が、花びらに光る夜露のように、散りばめられていました。会ったことのない研究

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菫色の実験室vol.5|鳩山郁子|紫黄(しおう)水晶蜂鳥幻想

 最初の実験室を出て、ふたたび長い廊下を歩き始めました。菫色の紙挟みに納めた日誌は、薄い数枚でありながら、不思議な重みを腕に伝えてきます。  夜の帳が降り、白衣の裳裾が歩幅に合わせて擦れ合う音さえ響くいっそうの静寂が、あたりを覆ってきました。いつしか灯った菫色の電燈に導かれて、いくつかの扉を通り過ぎました。  一閃の鋭い匂いがスミレの香りを分断したのち、とろりと甘やかな香りに満たされた扉の前にいま、私は立っています。 * * *  気のせいだったのでしょうか——扉をく

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菫色の実験室vol.5|書評|鳩山郁子『羽ばたき Ein Märchen』—生への飛翔、あるいは落下—

Text: 嶋田青磁   羽ばたく——。  それは、人間にとって不可能な行為である。なぜなら、人間には“翼”が無いのだから。思い浮かべてみると、たしかに鳥や虫、羽ばたくものたちはみな、飛翔するための羽(翅)としなやかな筋肉が生れながらにそなわっている。  けれどもし、人間に羽ばたくことが可能であるとしたら? 鳩山郁子先生の『羽ばたき』はその可能性を、堀辰雄による原作から掬い取り、きらめく結晶を抽出するようにして、“漫画”という魔法でわたしたちに提示しているように思われる。

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菫色の実験室vol.5|DAY 1

 鉱物Bar by 鉱物アソビ(実店舗・吉祥寺) & 霧とリボン(オンライン)連動企画《菫色の実験室》——ここ「MAUVE CABINET」でのオンライン展覧会が本日よりスタートしました。  鉱物Barにて特製メニューを堪能しながら、オンライン展示をお楽しみ頂けましたら幸いです。配布中のDMにはQRコードが付いていますので、カメラで読み取って頂ければ、すぐにここに飛ぶことができます。  「MAUVE CABINET」カリスマ店員レミーちゃんも、本展では実験室の一員として

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菫色の実験室vol.5|佐分利史子|夏の夜の惚れ薬『恋の三色スミレ』

 今日は、菫色の時間が訪れる少し前に実験室の玄関ホールに到着しました。不思議なことに、いつもはそこはかとなく張り詰めている空気が、ほんの少し緩んでいます。居住まいを正す菫色が訪れるまで、意外にも安穏としたひとときが流れているようです。  スミレの香りに誘われて、長い廊下を歩きはじめました。  ここを訪れる時は決まって、白衣に合わせた菫色と白のコーレスポンデント・シューズを履いています。カンガルーのしなやかな革が足先をきっちり包み、靴底もすべらかにスミレの群生に触れていき

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菫色の実験室vol.5|花モト・トモコ|Viola Kitty

 ひとけのない実験室の長廊下から、動物の鳴き声が聞こえるのは非常に珍しいことです。過日出会った妖精猫たちは、姿は見せても、鳴くことは決してありませんでした。  近づいては遠のく鳴き声を早足で追いかけます。スミレの香りも心なしか駆け足で過ぎてゆくようです。空気の質感もソリッドになり、感覚がだんだんと研ぎ澄まされてゆくのを感じた時、パタリと鳴き声は止み、反対に香りの方は、存在を主張するように濃く深くなりました—— * * *  そっと扉を開けました。  そこには、真っ白な

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菫色の実験室vol.5|メリリル|菫色のレシピ

 夜になり、深まる静寂とは対照的に、廊下の先から、心浮き立つような甘やかな香りが流れてきました。研究員たちの折々の日誌の走り書きで、噂だけは知っていた例の実験室が近づいてきたようです。寡黙な雇い主がいつになく饒舌になるのですから、さぞ魅惑の実験が行われているに違いありません。  ここ菫色の実験室では、常に礼儀正しくを心に留めておりましたが、扉奥からもれくる甘やかで香ばしい匂いを前に不覚にも職務を忘れ、恥ずかしながら極めて無遠慮な所作で扉をくぐりました。 * * *

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菫色の実験室vol.5|DAY2

 青々しいスミレの香りに満たされて、今日も実験室の扉がひらきました。鉱物Bar by 鉱物アソビ(実店舗) & 霧とリボン(オンライン) 連動企画のオンライン展覧会《菫色の実験室vol.5〜菫色×スミレ属》をお楽しみ下さいました皆様に、心より深くお礼申し上げます。  鉱物Bar実店舗へ訪れた方々からの、美しい実験報告も続々と届いています。ぜひ皆様も、ノーブルな店内で菫色の特別メニューを堪能しながら、オンライン展覧会をお楽しみ下さいませ。 * * * ・・・・・DAY

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菫色の実験室vol.5|鉱物アソビ|菫の秘薬

 一面が菫色に染まる時刻——それは、アブサン色の葉々の表面に、菫色の微細な結晶が舞い降りる時間帯。光の微妙な加減で、その交差が艶やかな天鵞絨に見えたり、あるいは、藻が揺れる水流を思わせたり——  刻々と表情を変える森閑の森を眺めながら、今日も実験室に到着しました。  玄関ホールに入るとすぐ、スミレの香りに混じって、薬草を蒸留したエキゾチックな匂いに誘われました。訪れるべき実験室は近いようです。  ——その扉はすぐに見つかりました。  香りがソリッドになった瞬間に現れた

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菫色の実験室vol.5|河井いづみ|暁の発光

 一粒の結晶をポケットに入れて、廊下に戻りました。  毎年、実験室を訪れるたび、各研究員たちがそれぞれの世界を極めようとする静かなる熱情、対象への誠実さ、成果の背景にある精巧な技の鍛錬などに触れ、厳粛な気持ちになります。  実験日誌の蒐集と管理が私の仕事ですが、同時に、研究員たちの背景にある、目には見えない豊かな色彩を伝えることができればと、常に心に留めています。  スミレの香りが夜に触れて、青々しさをいっそう濃くする扉の前にきました。 * * *  入室すると、

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菫色の実験室vol.5|DAY 3

 三日間のお休みの後、ふたたび扉を開いた菫色の実験室——いっそう菫色を濃く深くして、後半がスタート致しました。実験室にお立ち寄り下さいました皆様に、心よりお礼申し上げます。  DAY3の本日は、連動企画をご一緒している「鉱物Bar by 鉱物アソビ」店主、鉱物アソビ様の作品もご紹介致しました。  鉱物Bar実店舗(吉祥寺)での特製メニューのご提供も、本展会期と同じ8/30までとなっております。ぜひお立ち寄り下さいませ。 * ・・・・・DAY 3 菫色の実験室の風景・

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