クラウドソーシングサービスの評価制度で仕事が継続になるかどうかが決まる…らしい?

ココナラでナレーションサービスを出品し始めて1ヶ月くらい経つのですが、ありがたいことに新規案件が増えまして、なにもない土日はナレーション収録を行っております。
以前はクラウドワークス一本で頑張っていたのですが、そっちはあまり仕事が来なくなりました。

というのも、クラウドワークス内の文化かどうかまでは分かりかねるのですが、案件終了後の評価でクライアント側が継続して依頼するかどうか決めている印象が強いのです…

クラウドワークスの評価システムは「スキル(受)・要望(発)」「クオリティ」「スケジュール」「コミュニケーション」「パートナーシップ」の5項目を評価します。
この評価システムはクライアント・ワーカー双方で採用されています。

例えばこんな感じ。

スキル(受)・要望(発) ★★★★★
クオリティ ★★★★★
スケジュール ★★★★★
コミュニケーション ★★★★★
パートナーシップ ★★★★★

といった具合で、良かった点に星を付けます。
星は一項目で最大5個まで付けられます。

私の場合、レスポンスの速さや原稿のクオリティ、テーマが社会的にOKかどうかなどで判断しています。
あまりにも…な場合は、星4つで付けることもあります。

それが仇となったのかどうかはわかりませんが、最近お付き合い頂いていたクライアントさん達からめっきり仕事が来なくなりました。
私の技術が悪かったからもう頼まない、と言われればそれまでなのですが、継続で依頼すると言っておいて放置というのもどうなんだろう…と思うのです。

今はしていないのですが、声の仕事を始めた時はお世話になるクライアントさんをフォローしていました。
その方々がナレーター募集を出しているところを見ると、私は必要じゃなくなったのかな、とセンチメンタルな気分になります(気にしなきゃいいのに…)。

この界隈、残酷なことに代えが利く商売ですから、私より技術が高い人は五万といます。
そしてクラウドワークスのナレーション単価は恐ろしく低い相場なので、私みたいに質問攻めするワーカーは面倒くさいと思われているのかもしれません。

もちろん、継続してお願いしている方もいるので、全てが悪いわけではないのですが、クライアントさんによっては「評価ALL5付けます!」と高らかに宣言している案件もありますし、やっぱり技術を安く見られているのは間違いないと思います。
だってそうですよね。安価で高クオリティの音声が手に入れられればあとはどうでもいいのですから。私達が「聴きやすい音」を録るのにどれだけの時間と労力を費やしているのかさえ知らないから、安い値段を提示するのでしょう。

そういう意味では、ココナラで自分のサービスを出す時に「自分の声は何円の価値になるんだろう…?」と考え、悩みました。
以前、某案件に携わらせていただいた時に「このクオリティだったら最低1000円はもらわないとダメだよ!」と言われたことがあります。当時は安いUSBマイクを使っていたこともあり「本当にそうかな…?」と疑りました。
その後、ナレーター界隈のオンラインサロンで宅録機材の大切さを教えてもらい、単価が安い理由を初めて知ったのです。

あれから数ヶ月経ち、宅録の基本機材を揃えて収録するようになりました。
ココナラ出品にあたって、私が出した結論は「ナレーション10分:1000円」でした。
私の声はクライアントのためにあるわけではなく、クライアントが出す動画を見てくれているユーザーのためにあります。だから未経験だった音声編集を勉強しながら試行錯誤しているし、使うマイクによって音の感じが違うことを学んでいます。
レベルを1つ上げるだけでも、相当な投資が必要な界隈ですから、はっきり言ってナメられている…そう感じたのです。

確かに宅録ですから、プロで活躍する声優やナレーター、アナウンサーには足元に及びません。
ですが、私達宅録ナレーターだって、少しでも聴きやすい音を視聴者に届けるために試行錯誤しているんです。

なのに、原稿の文体がグチャグチャだったり、単語が違っていたり、質問を投げても答えがなかったりするのは、手探りで指示書通りに仕上げろと言っているのと同じ行為です。
改善点を教えるために点数を付けているはずなのにアプローチから外すなんて、一体何のための評価制度なんでしょうか?
これじゃあ「クラウドワークスでナレーションの仕事を探すのは無謀」と言われても仕方がないように思います。

ここまでクラウドワークスdisが続いておりますが、私自身はクラウドワークスもココナラも好きです。
怪しい案件やユーザー対処に力を入れていますし、クラウドワークスに関して言えば初めての方でも使いやすいクラウドソーシングサービスだと思います。

クラウドワークスで安くこき使われている私でありますが、ココナラでは1000円クオリティのナレーションを出品しています。

15分以上は2000円からです。

「ちょっと高いんじゃないの!?」と思われるかもしれませんが、下読み・校正・収録・編集コミコミで出した金額です。
note朗読の音声を聴いた方なら、納得していただける金額だと自負しています。

ナレーターを探している皆様、これを読んでも安い金額を出しますか?

虹倉家の家計を支えてくれる心優しい方を募集しています。 文章と朗読で最大限の恩返しをさせていただきます。