見出し画像

営業電話の上手な断り方と業界に5ヶ月間いた感想

どうにか嫌な仕事から逃げることができました。
最終給料が月末なのでまだ完全に縁が切れているわけではありませんが、自分がしんどくなってまでお金を稼がなくていいので、とても清々しい気分です。

さて、この記事は有料記事なのですが、無料部分では「双方がストレスを感じさせない営業電話(テレアポ)の上手な断り方」についてお伝えしたいと思います。

そもそもテレアポは何のためにするのか

テレアポとは、電話を介して商談の約束を取り付けること。
主に新規開拓をする際に用いられます。

会社の利益を上げていくためには新規開拓は必須になりますが、アプローチする対象を絞っていない架電リストを消費しているのが実態です。
まともな営業代行をしているところはリスト作成にかなり力を入れていますが…1000件の架電先に対して得られる見込みアポ数は平均1~2件とかなり非効率な営業手法です。

どんな人がテレアポするのか?

テレアポの電話をかけている人達(以下、オペレーター)は、主に非正規雇用の方々です。
主婦・フリーターが多いです。
また、私がいたところのように、最近では在宅ワークでのテレアポが増加しており、コロナ禍での求人難で選ぶ人も増えています。
商材に関する研修はしますが、詳しいところまで教えてもらえないまま電話させられていることが多いです。

よくある営業電話の類

・光回線(NTT系のコラボモデル、ルーター取り付けが多い印象)
・太陽光発電
・保険
・セミナー誘致
・電気(電力自由化に伴って代理店が乱立)
・求人広告
etc…

自由化により競争が激しくなっている光回線・電気系が多いですね。
固定電話がある世帯ではそういう系の電話がかかったことがあると思います。

断るにもやり方がある

私がやっていたのはBtoB向けのテレアポをやっていたのですが、上手く断れていない方が非常に多かったです。
せっかく対処したのに、また電話がかかってきて疲弊したこともあるでしょう。
それは、断りだと思って話した言葉が断りの文句ではなかったから。
オペレーター側は電話口の相手の言葉で見込みか断りかを判断するので、言葉によっては断りと認識されない場合があるのです。

だからといって、いきなり頭ごなしに怒るのもあまりよろしくありません。
迷惑電話を減らす意味では確かに有効ですが、オペレーター側も(商材の具体的な内容を知らされていない)人間です。
批判や意見を言ったところで営業電話の数が減ることはないのです。
テレアポしている企業は星の数以上にあります。その都度怒鳴って対応するのは無駄な体力を使いますし、お互い嫌な思いをするだけです。
しかしながら、オペレーターの中にも天職だと思っている方がいますから、ヤクザまがいなことを言われた時に怒鳴る程度に留めましょう。

断りにはNGトークが存在する

断りの常套句として「検討してこちらから連絡いたします」というワードがあります。今判断することはできないけど社内で検討しておく体で電話対応するやり方です。
しかしこれは「見込み」と捉えられる場合があります。
オペレーターの多くは入って1年未満の方が多く、それが断りの文句だと知らない人が殆どです。私もこの仕事を始めるまでこのワードが断りだというのを知りませんでした。

どうして「見込み」になってしまうのか。
「検討する=案内に興味がある」と判断されるからです。

業務では、2回目以降の架電で役立てるように会話内容をメモに残した上で結果をシステムに登録するのですが、「結果:見込み メモ:検討」というパターンで残されていることがあります。
このように記されたリストは再架電の対象となるため架電をしなければなりません。しかしいざ架電すると「前に断ったと思うのですが」と言われ、酷い場合はクレームに繋がるケースがあります。
私も(クレームまでは発展しなかったものの)同様のケースを経験しましたが、それを言われるたびにしんどさが重くのしかかりました。
オペレーター側と電話口側の認識にズレが生じてしまったがために起こった事例です。

このようなことにならないためにも、どのように断れば穏便に済ませられるのでしょうか?

大切なのは「正式ルートとのつながり」

一番有効的な断り文句は…

「☆☆(商材に関する大元の企業名。例:NTT、電力会社等。正規代理店と取引しているのであればその名称)と直接やり取りしているので結構です(または、担当の方に確認してみます)」

になります。

営業電話をする輩の殆どは、認可を受けた事業者・代理店及び代理店から雇われた営業代行会社によるものです。
電話では大元の企業と関係するように言っていますが、あくまで営業認可を受けているだけです。
正規認可業者でも、この手の営業に関しては特定商取引法で厳しく取り締まられています。
通信事業の場合は特商法の代わりに電気通信事業法「消費者保護ルール」が適用されるので、それらに定められた上での営業活動を行わなければなりません

勧誘停止登録してもかかってくるのはどうして?

NTTでは「フレッツ光サービス等の勧誘停止登録窓口」を設置していますが、最近では営業代行会社による丸投げが多くなっていることからそれをすり抜けて電話が掛かってくることがあります。
実際私もテレアポ業務に従事していた際、「うちは勧誘停止登録しているのになんで掛けてきたんですか!?」と言われることがありました。
営業代行会社は架電先が勧誘停止登録をしているのを把握していません。少なくともオペレーター側はそれを知る由もなく架電しなければならない現状にあります。

以下、有料部分です

ここからは、私が5ヶ月間営業代行会社にいて感じたことをまとめています。
業界の暴露記事になるので高めの価格設定をしています。
断り方だけ知りたかった方はそのままスルーしてください。

ここから先は

2,906字

¥ 1,000

虹倉家の家計を支えてくれる心優しい方を募集しています。 文章と朗読で最大限の恩返しをさせていただきます。