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あなたが知らない私のヒ・ミ・ツ

ねぇあなた。
出会ってから随分と経つけれど、本当に私のことを全て受け入れる覚悟が出来ていて?

これまでいろんなことを打ち明けてきたけれど、お互い腹の底に秘めているコトをまだ表に出していないわよね?
それはもしかすると、「これを言ってしまえば相手は自分の元から去っていく」と思っているからじゃないかしら。

私は、あなたに打ち明けていないことがあります。
けれど、今はそれを言える覚悟が出来ていません。
あなたもまた、私に打ち明けられない理由があって何かを隠しているのでしょう?

お互い、覚悟をしていなければ打ち明けることもままならない。
私の元から離れていくのが嫌。一人にしないで欲しい。何度そう思ったことか。
でも、どうしても打ち明けることができないのよね。

「二人で一斉に打ち明けるのはどうか?」って?
別にいいけれど、それで引かれたり嫌いになったりしたら…私、とっても悲しいわ。

「嫌いにならないよ。だって二人してモソモソしているじゃないか」

本当にそう言い切れるのかしら。
もしそれがとても傷つくような秘密の場合、どれだけ理解して受け止めることが出来るのかしら。
でも、この会話で既に「秘密がある」って公言しているようなものだから、いっそのことせーのでカミングアウトしてもいいかもしれないわね。

…いい?
どんなに嫌悪を抱いても、必ずそれを受け止めて。
私もあなたの秘密を受け止めて、理解に務めるわね。

いくわよ?

せーのっ……

「私の体重、60キロなの…」
「実は僕、先月2万円キャッシングしたんだ…」

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