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SDGsは処分品・見切り品コーナーから

自分が使う日用品は、極力在庫処分品や見切り品のものを選ぶようにしています。シャンプー類や基礎化粧品がそうです。
顧客にできることといえばそれを買うことくらいですが、これだけでも大きな貢献になると私は考えています。

そもそも、どうして処分品が発生するのでしょうか?
過度な発注をしたから、客数が減ったから、商品が不人気だから―どれもありそうですが、最たる原因はマンパワーありきで動く前提で考えているからです。

私が勤めていたドラッグストアでは自動発注システムが導入されていました。基本在庫数を設定し、商品が1つ売れれば自動で発注がかかり規定在庫をキープできるというものです。このシステムを上手く活用さえすれば、不良在庫を抱えずに済みます。
過去の売上データを基にセール商品も自動発注で仕入れを行うのが理想的ですが…大手はともかく、中小チェーン店では手動発注に頼らざるを得ないのが現状です。

元職場の場合、「通し」と呼ばれる週間セール品と日替わりセール品が手動発注でした。
通し品は発注機でその都度、日替わり品は紙で出力されたリストに数量を書いておいて、それを基に店長がまとめて発注をかけていました。ここまで読んで分かる通り、これらは効率性ガン無視の方法です。
それにプラスして、本部バイヤーが手配した送り込み商品がやってきます。売場スペースに余裕がなくても、棚卸しなどで後々自分たちの首を締めることになるので無理やりにでも売場に展開しなければいけませんでした。
私が見聞きしている限りでは、全売場通して送り込み商品が原因で在庫が圧迫しているケースが多かったのです。

食品の場合、消費期限や賞味期限があったため日時を逆算して値引きシールを貼って招客効果を狙えます。
しかし、日用品や雑貨は期限が設けられていないので売れない限りは永遠に在庫としてカウントされます。
店舗なんだからやれることはいくらでもあるだろと思いますが…実際店員がやれることは、バイヤーと店長に直訴することと商品を無理やり売場に展開することくらいです。

私は思いました。
限定品が送り込まれるのは分かりますが、通常品は自動発注でも良くないですか?
どうしてマンパワーにこだわり続けるんですか?

処分在庫で苦しんだ経験があるからこそ、見切り品をほっとくことができません。
少しでも担当の店員さんが楽になるように、今日もアウトレットコーナーを物色しています。

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