私にとっての阿倍野界隈~通天閣とハルカス~

宮島ひできさんの「恋の終わりは」


を読ませていただいて、私も「阿倍野」のことを書いてみようと思いました。  


10年ほど前、急に思い立った

そうだ、休みを取って大阪に行こう

母との時間を作ろうと思った

まだまだ母は若い

でも動けなくなってからでは後悔する

そう思った

母は一緒に暮らしていた人に自分の時間を合わせるため夜は出掛けるのをためらう

ならば、と私は平日日帰りランチの計画を立てた

母は最初びっくりしていたがとても喜んでくれた

日帰りであることと、母の家の最寄り駅から阿倍野まで乗り換え無しなので阿倍野で待ち合わせる事にした

第1回目の日帰りランチの日

飛行機が伊丹空港に着いてスマホを見たら「巻き寿司を作るから少し遅くなる」と

え?えー⁉️

私は阿部野橋駅改札の近くで1時間ほど時間を潰した

やっと母が到着

母は改札を出て私の方に歩み寄り子どものように抱きついてきた

ちなみに、母150cmぐらい、私169cm

これから、どうしようか、何をしようか…

ハルカスに上がったことある?

母   無い

「あべのハルカス」の展望台をうろうろして母の昔話を聞く

大きなガラスの向こうには通天閣が見える

私にとって通天閣は昼間に行くところ

酔っぱらった人が歩いている街、だった(私のイメージです)

こんなに近いのに、動物園を挟んで通天閣とハルカスは影と日向のような印象だった


しばらく母の話を聞き、レストランでランチをする

母は大好きな日本酒を飲んで良いかと聞く

どうぞ、と答え注文する

あんたも一杯どう?と毎回すすめてくれるが

私は帰ったら車だから、と断る

それじゃいただきます、と日本酒を飲んでいる時の幸せそうな顔

窓の外は快晴

母の笑顔も快晴だった


この影の街は父の思い出の街だったと聞いたのは後のことだ


宮島ひできさん、阿倍野のことを思い出すきっかけをくださってありがとうございます✨




読んでくださってありがとうございます。
とっても嬉しいです😊

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