農業の課題と解決策を考えてみよう
こんにちは。
本日は、「日本における農業の課題と解決策」についての投稿をしたいと思います。
1.本記事でのゴール
読者の方々が本記事を読み終えた時のゴール(状態)としては、下記となります。
・日本の農業における課題や問題点を把握している状態
・農業が今後、進むべき方向性を理解している状態
なので、そのことを念頭に置きながら、ご覧いただければと存じます。
それでは、進めていきましょう。
2.農業を体験する子ども達
最近、次のようなニュースを見ました。
米づくりを通して子ども達に農業の大切さを学んでもらおうと、茨城県鹿島市の小学生たちが「もみまき体験」を行った、というニュースです。
もみまきを体験した5年生の男の子は「種をまくところが難しく、最後に土をまくところが楽しかったです。大きいお米ができてほしいです」と話していたそうです。
こうした体験により農業に興味を持つ子ども達が増えることは、良いことですね。
一方で、日本における農業は、今、どういう状況に置かれているのでしょうか?
そこで、本記事では、日本の農業が抱えている課題、および、その課題を解決するための施策について、話したいと思います。
3.農業における課題
現状、日本の農業は、どのような課題を抱えているのでしょうか?
私は、次の3つが主な課題だと考えているので、順番に見ていきましょう。
(1) 低い生産性
まず、農業は、外部環境に影響されやすいビジネスです。
こちらのデータは農家の倒産件数の推移ですが、2022年の倒産件数は、過去20年間で最多ペースでした。
理由としては、円安やロシアのウクライナ侵攻に伴う穀物価格の上昇等で飼料高・燃料高が加速したことが経営を圧迫したからです。
このように農業は、外部環境の変化が起きると、経営難に陥りやすいです。
また、地政学リスクだけでなく、自然災害も農家の経営に大きく影響します。
台風、洪水、干ばつ等の自然災害によって農作物や農地が被害を受け、これにより、収穫量の減少や品質の低下が生じ、農家の経済的な損失が発生します。
自然災害は予測が難しく、農業は天候や気候の変動に大きく左右されます。
災害への対応策や保険制度の整備が不十分な場合、農家の経営は大きく揺れることがあるのです。
なので、農家としては、「自分達でコントロールや対応できる部分(内部環境)」については、万全の対策を実施しておく必要がありますが、その点についても、不十分だと感じています。
なぜなら、多くの農家には、いまだに非生産、もしくは、非効率な部分があると考えているからです。
こちらは、産業別の名目労働生産性を比較したデータなのですが、なんと農業が含まれる農林水産業は、全ての産業の中で、最も生産性が低いのです。
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