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食品メーカーが生き残っていくための戦略を考えてみよう

こんにちは。

本日は、「食品メーカーが生き残っていくための戦略」についての投稿をしたいと思います。


1.本記事でのゴール

読者の方々が本記事を読み終えた時のゴール(状態)としては、下記となります。

・日本の食品メーカーの現状や問題点を把握している状態
・今後、食品メーカーが実践すべき戦略や施策を理解している状態

なので、そのことを念頭に置きながら、ご覧いただければと存じます。

本記事を読み終えた時のゴール(著者作成)

それでは、進めていきましょう。


2.生き残る道を模索する食品メーカー

最近、次のようなニュースを見ました。

2021年にグミの市場規模が、ガムの市場規模を超え、2022年には781億円にまで成長している、というニュースです。

グミブームが今後も続くことを見据えて、食品メーカー各社で商品開発競争が起きているようです。

実際にデータを見てみても、本当にグミの市場規模が、ガムの市場規模を上回っていますね。

ガムとグミの販売金額

絶えず変化し続ける消費者のニーズに対応しながら、生き残りの道を模索する食品メーカーですが、本記事では、そんな食品メーカーが抱える課題と、その課題を解決するための施策について話していこうと思います。


3.日本の食品メーカーが抱える課題

現状、日本の食品メーカーは、どのような課題を抱えているのでしょうか?

私は、次の3つが主な課題だと考えているので、順番に見ていきましょう。


(1) 人口減少による国内市場の縮小
1つ目は日本市場が縮小している点です。

日本において少子高齢化が進んでいる中で、食品メーカーはターゲットとなる消費者数が減っているため、国内の市場規模が縮小しています。

次のデータは、厚生労働省が出した「日本の人口の推移」ですが、これを見る限り、今後は更に国内市場が縮小していくことが予想されます。

日本の人口の推移

厚生労働省 「日本の人口の推移」

また、直近では、日本経済の停滞、労働者の低賃金、物価高等による消費の冷え込み等も食品メーカーを苦しめており、厳しい市場環境に直面しています。

実際、食品メーカー全体の売上が、ここ数年でじわじわと減ってきていることも、データとして読み取れます。

食品メーカーの売上高と利益率の推移

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