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元キャバ嬢がアメリカで大学院生になった話 vol.1

 こんにちは、きららです。このマガジンでは私が大学を卒業後、キャバ嬢時代を経てアメリカの大学院生になった体験談を書いてます。

今回ははじまり編です。そもそもなんで私がアメリカ留学をしようと思ったのかということをまとめたいと思います。そもそも前回の記事でもお話しした通り、留学という目標が無ければ私はキャバ嬢になることなんてありませんでした。

私は京都市立芸術大学という名高い伝統のある芸術大学に通っていました。まあ、実態はただの森の中に隠された廃墟なんですけど。でも大学は毎日楽しく通っていたし、たくさん勉強できる環境でよかったなと今でも感じています。

そんな平穏に続いた大学生活も永遠ではありません。遂に「卒業」が近づき、将来のことを真剣に考え始める3回生の後期。私は全くのノープランでした。特にやりたいこともなかったし、適当に就職でもするか!と考えてはいたんですけど。でも社会人になる前に何かやり残したことはないか振り返ってみようと思いました。

興味のある就職先とか本当に無くてすごく困ったんですが、一旦その思考は捨てて逆に私は理想の自分像に近づくためにはどうすればいいんだろうと考えました。その自分に欠けたピースを考えた時に、やっぱり英語力とデザイン系スキルをもうちょっと集中して上げれたら嬉しいなって純粋に感じました。国際系の中高一貫校と芸術大学(学部は学問が中心でしたが)に通っていたんだから、なんかその経験達が仕事に繋がるくらいのレベルになったら満足するなって。

じゃあそうなるためにはどうすれば良いんだろうって考えた時に、英語圏のデザイン学校に入学すれば話が早いなって結論に至ったんです。もともと親戚がハワイに住んでおりよく遊びに行くので、留学処女の癖に外国に住むこと自体には全く抵抗はありませんでした。あと英語圏の国もどこにしようか迷いませんでした。アメリカのカリフォルニア州一択。理由は気候が気持ちよさそうだから、です。卒業後のインターン先にも困らないだろなとも考えていましたが。

単純明快な脳味噌を持ち合わせているので、楽観的に留学したいなってすぐに思いついたのは良いことでした。ただ、立ちはだかった壁は…財力と語学力。例えばアメリカの大学院に入学するには、通常TOEFLが70点以上が必要だし、500〜1000万円以上の学費がかかります。当時の私はどちらも持ち合わせていませんでした。

大学を卒業した大人がただ自己満足のために留学に行きたいだけなので、私としては両親からの支援は最低限で抑えたいところでした。なので大学探しはエージェントを経由せず、自力で海外の口コミサイトやGoogleアースで探したり、忘れていた英語力はTOEFLの過去問と一冊の参考書だけで取り戻しました。そんなこんなで無謀な努力を積み重ねた結果、遂に志望校から入学許可証を貰うところまでなんとか漕ぎ着けることができました。

ただ、やっぱりどうしても財力だけは難しかった。大学生の時に美術館から頂いていた給付奨学金の貯金を全部崩したり、留学先の学校も安めのところを探したので最初はギリギリ足りるかも!と思っていたんですが。なんと留学5ヶ月前になって100万円足りないことに気がつきました。いや気付いてたんですけど、現実ってあんまり直視したくないし。ファンタジーに生きたいんですよね。

まあそうこう言ってられず、なんとかこの短期間で100万欲しいなあって思ったんです。しかも、英語もその時まだ勉強中でしたからね。勉強時間を確保しつつ、短時間で稼げるバイト。バイトルで延々と求人広告をスワイプしてたんですけど、どうしても抗えず興味津々になってしまったのが…そう。それがキャバクラの求人だったんですねぇ。そこで、次回では私が実際にキャバクラに体験入店してそのまま勤務を開始してしまった編をまとめたいと思います!


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