ドケルバン病（De Quervain病）

ドケルバン病（De Quervain病）

ドケルバン病（ド・ケルバン腱鞘炎）は、手首の親指側で発生する腱鞘炎の一種で、手首を動かすときの痛みが特徴です。

この病気の原因となるのは、短母指伸筋（Extensor Pollicis Brevis: EPB）と長母指外転筋（Abductor Pollicis Longus: APL）の腱が手首の橈骨側にある靭帯性腱鞘を通過する際に生じる摩擦や炎症です。

親指を動かす際の重要な筋肉であるこれらの腱は、使われる頻度が高く、そのために負担がかかりやすくなります。

症状としては、親指の根元から手首にかけての痛みや腫れ、特に物を掴んだり親指を動かしたりするときに悪化する不快感が見られます。

この病気を診断するフィンケルシュタインテストでは、親指を他の指で握り込み、手首を小指側に曲げることで痛みが増すかどうかを確認します。

ドケルバン病は、主に手首や親指の過度の使用が原因です。
スマートフォンの操作、パソコン作業、楽器の演奏、子育て中の抱っこといった日常的な動作がこの病気のリスクを高めます。

腱が腱鞘内を頻繁に動くと摩擦が生じ、炎症が発生します。
炎症によって腱鞘が厚くなるため、さらに腱の動きが制限され、痛みや腫れが悪化する結果になります。

治療としては、主に保存療法が用いられます。

親指や手首を安静に保つためにサポーターやスプリントが使われ、炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の使用や、ステロイド注射が行われる場合もあります。

また、全身のバランスや姿勢を整えることも症状改善に有効です。
姿勢の歪みや自律神経のバランスの乱れは、局所的な筋肉の疲労や痛みを助長することがあるからです。

整体やカイロプラクティックで姿勢を正し、自然治癒力を高めることで症状の緩和をサポートします。

また、定期的なストレッチングや運動療法を通じて筋肉の柔軟性を維持し、再発を防ぐことも重要です。

日常生活の動作を改善し、過度な負担を避けることで、ドケルバン病の予防にもつながります。
自律神経の調整も、体全体のバランスを整えるために有効なアプローチです。

姿勢の歪み、自律神経などを意識したDRT整体で身体を整えることもおすすめします。


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