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【自己紹介】&掌編小説【交換日記】

「自己紹介」

本を読むのは子どもの頃から好きでした。
書くものは駄文・雑文ばかりで物語は書いていませんでしたが、数年前から、「お題」に沿ってごく短い小説を書き始めました。
お話って、書いてみるとたいへん面白いものですね。
嘘ばっかり書いてもいいって…、楽しい…。ふふ、ふふふふふふ。

「お題」があると自動的に考え始めてしまいます。
書き始める時にはどうなるのかサッパリわからないのに、なんとなーく書き進めてしばらくして出来上がると、

「こんな話に!」(;・∀・)

という新鮮な驚きを毎回感じることができるので、それが快感です。
自分で宝箱作って、自分で開けてビックリしてる感じ。
逆にプロット?とか、構成?とかを考えることが苦手なので、いつかはちゃんとした短編とか中編とか長編とか…を書き上げたいです。

2022年9月の初旬に、それまでに書き溜めた八十編以上を一度にnoteさんにUPしました。
なので、最初の方に載せたものはあまり読まれておりません…
変な話も多いのですが、よろしければ最初のほう~も、お読みいただければ幸いです。
これからも楽しくコツコツUPしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
みなさまの書かれたものを読ませていただくのも大好きで、あちこち飛んで行ってます。

この世界、楽しいですね~(*´ω`*)  (2022/10/11)

…追記(2023/2月)
最近は♯毎週ショートショートnoteとしてお題を提供してくださる、たらはかに様に、ほぼ毎週お世話になっております。
他にも140字小説や54字の物語など、note界のみなさまに教えていただいたゲーム?にも参加させていただいて、毎日が文化祭みたい。
昔々、学校の文化祭は大嫌いだったのになー(;・∀・)類友界は天国ですね。

…noteの一番はじめにも投稿していますが、私がお話を書き始めた頃の、みじかーい作品(500文字)をひとつ、こちらにも載せておきます。
よろしければ<(_ _)> 
 ↓

【交換日記】(お題「豆本」)
 
僕の彼女はコロボックルだ。
ひかえめな彼女と愛を交わす主な方法は交換日記である。
もちろん彼女にも使える大きさでなくてはならないので、人間界で「豆本」と呼ばれるちいさな本が僕たちの交換日記として使われている。
彼女が僕の手の平に座って交換日記を読む姿はとても可愛らしい。
しかし僕はその姿を見るために、そら豆サイズの本に文字を記さねばならない。
そのために僕が見つけたのは電子部品製造現場で使用するという000号サイズの筆である。
その筆を持ち、時計修理職人が使うような拡大鏡をかけて愛の言葉を書き記す。
彼女は時々こっそりとその様子を見に来る。
「見ちゃだめだよ、交換日記なんだから」僕は彼女をたしなめる。
そう言われても彼女は知らん顔してリカちゃん用のコーヒーカップでお茶を飲んでいる。
(僕がそれを買った時の恥ずかしさを考えてほしい)
そしてまた突然僕の拡大鏡の下に入り込んで僕をびっくりさせたりする。
拡大鏡で彼女を見ると、僕を見つめる彼女のまつ毛まではっきり見える。
笑うとちゃんと震えるまつ毛。その下で輝く琥珀色の瞳。花びらみたいな耳。
「手を見せて」と僕は言う。彼女は拡大鏡に向かって手の平を広げる。
「ふむふむ・・・君は100歳まで生きるよ」僕は言う。
彼女がちいさな小さな声で応える。「じゃああなたは101歳まで生きてね」
「がんばります」
000号の筆で苦労してそう書いたら、彼女は手の平でコロコロと笑った。

おわり (2019/10 作)

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